メイウェザーが来年2月28日に東京ドーム総合格闘技イベント「MEGA」参戦決定。注目対戦相手は朝倉未来が最有力
プロボクシングの元5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(43、米国)が来年2月28日に東京ドームで開催される格闘技イベント「MEGA2021」に出場することが16日、横浜市内のホテルで発表された。各団体のチャンピオンクラスを集結させる世界的なビッグイベントにしたいという。気になるのは対戦相手。会見では「日本人選手」としか明かされなかったが、関係者の話を総合すると、水面下で交渉の進んでいる最有力候補は21日の「RIZIN.25」(大阪城ホール)でRIZINフェザー級王座決定戦に挑む総合格闘家の朝倉未来(28、トライフォース赤坂)だ。朝倉は打撃を武器にするファイトスタイルで体重もメイウェザーと離れておらずボクシングルールになっても対応可能。しかもYouTuberとして約160万人の登録者数を誇る“今最も旬なファイター“とあってメイウェザーの相手としてうってつけだ。延期された東京五輪イヤーに新型コロナ禍の格闘技界に風穴を開けるビッグイベントとなりそうだ。
「対戦相手の見当はついていない」
約2年ぶりにメイウェザーが日本のリングに立つ。 2018年の大晦日にRIZINで“キックの神童”那須川天心(22、TARGET/Cygames)と3ラウンドのボクシングルールのエキシビションマッチで対戦し3度のダウンを奪ってTKO勝利して以来の復帰戦は、来年の2月。 リモート会見に応じたメイウェザーは、「日本のファンの皆さんに、私のことを覚えてくれていたことに対して、お礼を言いたい。愛を感じる。この先のこと(大会)にワクワクしている」と、機嫌よく話を始めた。 この日の会見では質疑応答は許されず司会者が代表質問をした。 どんな選手と対戦したいか?と聞かれ、「ノー。見当がついていない。とにかくまた東京へ行くことが楽しみだ。歴史的にみても東京ではボクシング、MMAで素晴らしい試合が組まれてきた。日本のファンに楽しんでもらうことをしにいく」と、はぐらかした。 日本のファイターで誰を知っているかとも聞かれたが、「現在は、世界中がコロナで、目の前のことで忙しく、注目できていない」と、ここでも答えを出さなかった。 大会を運営するMEGA製作委員会が日本の格闘界のルールを知らないのか、それとも司会者との打ち合わせ不足だったのかわからないが、ここで唐突に、「踏み込んだ質問をさせてもらいたいのですが、井上尚弥選手との対戦を考えていたりしますか?」との質問が飛んだ。ボクシング界の”至宝”WBA世界バンタム級スーパー、IBF同級王者の井上尚弥(27、大橋)の名前を出したのだ。