なぜ朝倉未来は11.21大阪「RIZIN王座決定戦」の対戦相手に自らの癖を暴露し「UFC」挑戦の夢を語ったのか
総合格闘技イベント「RIZIN.25」(11月21日・大阪城ホール)で、RIZINフェザー級王座決定戦に挑む朝倉未来(28、トライフォース赤坂)と、対戦相手の修斗世界フェザー級王者、斎藤裕(33、パラエストラ小岩)が11日、それぞれが所属する都内のジムで公開練習を行った。「癖を見抜いた。レベルが違う。強さを証明したい」と豪語した朝倉は、自らの癖を斎藤に伝える余裕を見せた上で世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」への挑戦の考えを表明した。
斎藤の癖も丸裸に
また朝倉が挑発した。 「俺は左のローキックから入りやすいので斎藤選手に伝えておいてください」 朝倉は、YouTuberとして現役K-1王者や、ボクシングの世界王者とのコラボを行い、スパー映像などを公開しているが、そこに自らの癖が出ていることを明らかにした上で、「マススパーリングとガチの試合は違うので、ガチの癖が出ているか、わからないが、今までの試合を見てもらえれば自分の癖があるかもしれない。そこを分析してくれたら面白い試合になるかも」と、挑発したのである。 この発言から数時間後、メディアから伝言を伝えられた斎藤は、「インローですか?ありがとうございますとお伝えください。僕から伝えることはない。彼は左の蹴りが得意。過去の試合から見ても蹴ってくると思う」と笑って受け流した。 朝倉の挑発は自信の裏返しである。 「(練習で)斎藤の対策とかは一切していない。レベルが違う。全部俺が強い。寝技、組み、打撃の全部がちょっとずつ強いという自己分析。斎藤選手の試合を見て、自分の試合を見返してそう感じる。ちょっとずつ? 打撃には(もっと)差があるが、総合はいろんなものが混ざり合うので」 朝倉も斎藤を丸裸にした。リオン武戦、アギー・サルダリ戦など、直近の3試合ほどの映像を10回ずつチェック。「癖は見抜いた」という。 「意外と下からは寝技ができない。打撃の癖も盗んだ。ただ右(のパンチ)が伸びてくるのでそこだけは気をつける。危ないところは他にはない。打たれ強いので流れの中で倒せればいい。自然と倒せるんじゃないか。秒殺は狙ってやるもんじゃないが、流れでそうなる可能性もある。力みすぎて、倒そう、倒そうと思い、3ラウンドにもつれこむ拮抗した試合になるのは嫌。冷静に熱くなり過ぎず」