コロナ分科会の尾身会長が会見(全文4完)もうこれは災害に近い
実行再生産数にはどの程度効果があるのか
司会:ありがとうございます。そのほか、ご質問のある方はいらっしゃいますか。一番左の列の後ろの女性の方、お願いします。 テレビ朝日:すいません、テレビ朝日、【中村 01:33:35】と申します。先ほど来、幾つか質問出てるかとは思うんですけど、実効再生産数に関してです。人流を今回5割減らせたとした場合に、どのぐらい効果があるのか、また、どのような効果があるべきとお考えなのかということなんですけど。 尾身:それは、効果があるということは実効再生産数が減るということですよね、当然のことながら。今は1.4とか、2にはいってないでしょうね、今ね。だからそれが、ともかく1を、減ってほしいわけですよね。だからそういうふうになるということが。去年の4月のときはあっという間に0.85までいったと思いますね。それから都知事なんかの宣言で0.8ちょっとかな、いきましたかね。その次に緊急事態宣言が出て、確か0.5とか0.6までいったと思いますよね。だからそういうようなことで、人流が下がれば間違いなく実効再生産数は下がってくる。接触が。だけどそれが、だからこういうことで、それを予想はできませんね。皆さんがどう、政府がどうメッセージを出して、何をアクションして、それに一般市民がどう応えていただくかということで決まると思いますね。あとデルタ株の影響も、これからまた変わるかもしらんということ。 司会:ありがとうございます。それでは、尾身先生ご予定ありますので最後の質問。 尾身:じゃあもう最後にね。もうこれで。もうこれで最後。 司会:2列目の右側の方、お願いします。
デパ地下を閉鎖する必要はないのか
日本経済新聞:ありがとうございます。日経新聞の【チバ 01:35:17】と申します。1点確認させてください。デパ地下やショッピングモールについて、今回の提言では1回目の緊急事態宣言時のように閉鎖する必要性というのはないということなんでしょうか。その上で時短ですとか人数制限の要請というのを念頭に置いているということで理解してよろしいんでしょうか。 尾身:これは、今日われわれは提言出すわけですよね。これは政府にもいくし、政府を介してたぶん自治体にも共有されると思うんで。われわれは、ここの件は、人数、何人までとか、時短ということを、われわれの役回りではないので、今こうなって、こういうことをすればいいということで、その中でやっぱりああいう混雑したような場所を含めて人流、というか接触機会を減らすためには人流を減らすというのが1つの重要な要素。あとは人々の出る機会を5割。これは個人のレベルと、デパートうんぬんのは環境整備ですよね、 そのことを、われわれはそれをしてくださいと、抑制をしてください。それを時間で制限するのか人数で制限するのか、あるいは一時期、休業要請するのかというのは、やめる、店ですね。店といってもわれわれはお店、デパートを全部というふうには。人数、例えば紳士服売り場ですか。あとは、これはよく、私あんまり行ったことないから知りませんけど、宝石売り場とか紳士服なんて、そんなに毎日買いに行くわけではないですよね、そういうところを閉めてもほとんど意味がないし、必要ない。だからそういう意味では混んでるところと感染が起こりやすい場所を、人数というよりも接触を、そのためには人数という、人流というものが1つのツールですよね。一番したいのは接触の機会を減らすということだと思います。はい、じゃあ。 日本経済新聞:ありがとうございました。 司会:ではこれで、以上で会見を終了させていただきます。尾身先生、ありがとうございました。 尾身:はい、どうも、皆さん、ありがとうございました。 (完)【書き起こし】コロナ分科会の尾身会長が会見