<衆議院選>維新の党・江田憲司共同代表の第一声【全文書き起こし】
しかし皆さん、どうでしょう。この第2の矢はあらぬ方向に飛んでしまいました。またぞろ古い自民党の体質、公共事業のばらまきですよ。なんと例年5兆円だった公共事業費は、なんと2倍の10兆円に膨れ上がってるんですよ。皆さんの全て税金ですよ。そして10兆円使い切っているならまだしも、毎年2兆、3兆、4兆使い残してる。消化不良で繰り越しているというじゃありませんか。こんなお金があったら、どうして皆さんの医療や年金、子育て支援に回さないんでしょうか。これが自民党政治の本質なんですよ。 選挙のときに土木・建築業者、公共事業をやる業者から一生懸命応援を受ける。いっぱい組織票やお金をもらう。だから恩返しのための政治をする。安倍自民党も例外ではございませんでした。公共事業、維新の党もまったく否定するわけではございませんが、例年どおり5兆円にとどめれば、10兆円、あとの5兆円は皆さんのために使えるんですよ。ぜひ皆さんの生活まわり、医療や年金、子育て支援に使いましょうよ。これが維新の党の公約でございます。 そして肝心要の第3の矢が飛んでおりません。成長戦略というやつですね。規制改革、地域主権改革。既得権益を打破して、そして本当の改革をなしとげられるのはわがしがらみのない維新の党だけだということもこの選挙戦、訴えてまいりたいと思います。安倍自民党は見事に既得権益のしがらみにまみれて、その泥沼から足を抜けずにこの規制改革、地域主権改革という本当の国民本位の改革ができませんでした。維新の党はこの日本の将来を引っ張る医療、福祉、子育て、さらには農業、エネルギー、こういった成長分野に規制という官僚の手かせ足かせを取っ払って、新しい血を入れていきます。新規参入をさせていきます。 農業にも、株式会社が農地を買って農業ができるようにする当たり前の、当たり前の農政にします。お年寄りだって、若者だって、田舎に行って土地を買って野菜を作りたい、米を作りたいというんであれば、しっかりと土地が買えて農業ができるようにします。しかし農業委員会というのがあって、よそ者を入れないんですよ。既存の農家だけで固めて、跡取り息子がいないというのに、平均年齢が67歳だというのに、新しい血を入れなければ10年後は平均年齢77歳、放っといても日本の農業はつぶれてしまいます。自民党の農政では決して農業は成長産業にはなりません。