大阪府・吉村知事が定例会見3月31日(全文2)3月中旬ぐらいから感染が急拡大
現在の感染状況をどう認識しているのか
関西テレビ放送:関西テレビの上田です。現在の感染状況について、きのうも結構な人数が出て、今日の感染者数も速報値としては、たぶん知事はお聞きだと思うんですけれども、そういう感染状況を踏まえて、現在の感染状況についてちょっとどう認識しておられるかを簡単に教えていただきたいのと。あと、感染状況について、やっぱり自治体と国の温度感っていうか、認識も多少違ってくるのかなとも思うんですけど、その点についてお考えがあれば教えていただけないでしょうか。 吉村:現在の感染状況ですけども、感染は完全に右肩上がりの状況です。感染急拡大しているという状況です。分析、内訳しますと、やはりこの1週間でかなり急拡大をしているというのが現状です。そして、じゃあどこで拡大しているのと、いつ増えてきているのというのを感染日ベースで見ると、だいたい3月の中旬以降、中旬ぐらいから、たぶん今判明してるような感染が判明してきているわけなので、3月中旬ぐらいから感染が急拡大をしているということだと思います。 その中の内訳も非常に重要でして。内訳を見ますと20代が非常に多いです。20代が最も多くて、約30%弱、20代だけで30%弱。30代以下の若い世代で、だいたい6割弱ぐらいです。新規陽性者の6割弱が、最近の数字でいくと20代、30代になります。3月17日からのカウントでいっても50%超える、51.5%。これは今後の、このあとの本部会議でも資料としてお付けして皆さんにお見せすることになるんですが、10代から30代で51.5%。これは3月17日から見た数字ですので。ただ、直近、急拡大しているここ数日を見ますと約6割弱が30代以下ですし、20代が圧倒的に多いという傾向です。中でもやっぱり大学生が非常に多いという報告も受けています。
過去最多を超える数字もすぐ出てくると予測
つまり3月中旬ぐらいから春休みにも入り、そして暖かい季節にもなり、歓送迎会のシーズンとも重なり、外で飲食、飲み会、コンパをする機会が非常に増えている。もちろん卒業旅行でのクラスターというのも報告を受けています。そこで大きく人の動きが出て、感染が急拡大しているというのが今の現状だと思っています。この春休みという期間はまだ今も続いていますから、今感染した人はだいたい10日後か12日後ぐらいに明らかになってきますので、逆に言うと今判明しているのはだいたい3月の中旬以降ぐらいですから、今後も感染状況としては、ここ1週間、非常に急激に伸びていますが、まだ伸びるというのが今の分析です。 若い人に感染が広がると今後は、川下のクラスターといわれていますが、例えば同居のお父さん、お母さんであったり、同居のおじいちゃん、おばあちゃんであったり、同居の家族であったり、それから職場であったり、高齢者施設であったり、医療施設という、その川下のクラスターのほうに広がってきて、全体として数もなかなか減らないという傾向が続くということになると予測をしています。なので、まだ感染としてはこれからも伸びると思っていますし、今までの大阪の過去最多の、650名というのが1日の過去最多でしたけども、それを超えてくる数字はもう、すぐ出てくると僕自身は予測をしています。 もう1つは、やはり変異株の影響というのも、どこまで影響しているかというのは科学的、客観的には難しいんですが、やはりここも一定程度、影響しているのではないかというふうにも判断をしています。変異株のスクリーニング検査をやっていますが、スクリーニング検査における割合が伸びてきているというのは、これは神戸市も発表していますけども、大阪府においてもスクリーニング検査は、積極的に怪しいと思うのはどんどん検査していこうというのでやっていますが、その割合というのが増えてきている状況です。 直近のスクリーニング検査、これものちの本部会議でやりますけども、66%。スクリーニング検査した中での陽性率なので全てというわけではありませんが、スクリーニング検査中66%が変異株の陽性ということにもなっています。全体でいくと確か7%ぐらいだったと思いますが。