大阪市・松井市長が定例会見7月12日(全文1)ワクチンさえあれば、もっと早くいけますよ
休止する各区の集団会場、再開めどは
日本経済新聞:日本経済新聞の金岡です。8月2日から休止する各区の集団会場なんですが、これは何かしら再開のめどというのはあるんでしょうか。 松井:ワクチンの供給量が減っている状況の中で、現時点では、再開は難しいとは思っています。まずは個別接種を行う医療機関へしっかりワクチンを供給していきます。個別接種のワクチン接種の、接種できる体制が非常に高いわけで。ワクチンの総量は個別接種の各医療機関に配送する分だけでも足りない状況ですから。集団接種会場については再開のめどは立たないということです。 日本経済新聞:あと第11クールと12クールの配送量の話で、国はVRS上の在庫量に応じて供給を1割程度削減するというふうに言っています。この資料上の18万回というのですが、1割減というのを含んでいるのかいないのか。また、含んでいない場合、今後の見通しが変わってくる可能性があるのかということを教えてください。 松井:この18万回分については、12日の時点の数字で1割の減というものは考えていません。11クールについては実績の評価をされることから、非常に厳しいワクチンの数になると思いますが、確定した情報については医療従事者の皆さんに今後、情報提供をしていきます。 これは、われわれは医師会と、このワクチンの接種が始まる前に、ワクチンの接種をスピード感を持って広く供給をしていく体制の協議の中で、医師会の皆さんからこのVRSの打ち込み作業が非常に負担になると。だからVRSを打つんであれば、やっぱり接種、VRSを打ち込む能力に応じた接種数になるというような形で、医師会の皆さんから、そういう懸念が示されていました。
接種完了目標についての意気込みを
僕は、考えとしては、そういう事務作業よりもまずは接種をしていただこうと。だからそういう各診療所の皆さんの負担、VRSの負担を軽減することでどんどん接種が広がると、量が増えていけるという考えの下で、VRSを打ち込む作業をわれわれ行政が代理で担うという、そういう形で医師会の皆さんと協議をしていましたから。 だから今の時点でも6月以降のVRSの打ち込み作業というのが20万件ほど、今まだ、ちょっと。もちろんその打ち込み作業は土日返上で委託事業者も使いながらやってますけど、やはりどうしてもこの打ち込み作業というのは非常に、ちょっと時間が掛かる部分もありましてね。だから今の時点でもまだ32万件ほど打ち込めていない状況ですので。だからVRSに反映されている数字だけをもってワクチン接種が進んでないと、国のほうで、そういうふうにVRSで反映されてないから、数字上表れてくるのはそういうことだとおっしゃっているわけですけども、実際には、大阪の場合は週35万件程度のワクチン接種をできる、そういう体制を整えていますんでね。これをもってワクチンの供給量を1割削減されるというのは少し違うんではないかなと思ってますし、そのことは河野大臣にも伝えています。 日本経済新聞:最後に、今回こうしたワクチンの供給、配送の混乱というのがありましたが、あらためて11月までに希望する市民全員への接種を完了するとの目標について市長の意気込みを教えてください。 松井:だからワクチンさえあれば、もっと早くいけますよ。だいたい週30万から35万、接種できる体制が整っていますから。大阪市でワクチンの希望者、市民全体の8割程度。で、二度の接種で考えますと、集団接種、職域接種もありますんで、われわれは330万回打てばだいたい希望する市民の方への二度のワクチン接種が完了できると思っています。330万回。 今、週に30万から35万回、接種体制は整えていますんで、極端なことを言えば10週間あれば、これは打ち終われるということです。でもやっぱりそのワクチンが、どうしても輸入したワクチンなもんですから、国が、政府が契約はできているけれども、ワクチンが日本に入ってくる、そういう時期も考えると、どうしても11月になってしまうと。やっぱりワクチンがなければ打てませんからね。それを考える中で、今、供給量を上回って接種体制ができているわけで、やはりその接種体制を少し絞り込む必要があるということです。 日本経済新聞:幹事社からは以上です。 司会:次の質問をお受けします。朝日放送さん。