パンダが双子を生む確率は「約45%」って知ってた?アドベンチャーワールド副園長に聞いた「もっと知りたいパンダのこと」…日中共同繁殖研究「3つの成果」そして中国へと渡ったパンダファミリーのいま
中国へと渡ったパンダファミリーのいま
中国へと渡ったパンダたちの近況について、蘭さんは「いままでに13頭のパンダが帰ってきました。中でもみなさんが気になるのはやはり永明でしょうね」とし、2023年に中国へ帰ってきた時のことを交えて話してくれました。 「永明は現在基地でも一番高齢です。なので、輸送途中も心配でした。でも、戻ってオリから出た瞬間、すぐ竹を持って食べていました。一方、連れの2頭は臆病で、慣れるまでに時間がかかりましたが、永明は慣れた振る舞いをしていました」と蘭さん。連れの2頭とは、一緒に中国へ渡った永明の娘、桜浜(おうひん)と桃浜(とうひん)のことです。 永明の現在の様子については「今も食欲はあります。ただ高齢に伴う高血圧などがあるため、先月、投薬をしました。あと、歯が良くないので、冬でもタケノコなどかみやすいものを与えたり、竹の葉を粉にして栄養液に混ぜたりしています」。高齢のため、現在は非公開エリアにいるそうですが、とても大切にされている様子が伝わって来ますね。 最後に蘭さんは「中国に帰ったパンダたちも元気で、しっかりとケアもしています。みなさんもぜひ、中国・成都に会いに来てください」と話してくれました。 2024年11月30日からは、中国の短期滞在ビザの免除措置も再開。パンダファンにとっても、うれしいニュースとなりましたね。
共同繁殖研究のこれから
そして最後に、これからの繁殖研究について聞かれると、中尾副園長は「たくさんの方々の協力や知識を得て繁殖に関わってきました。パンダは面白い動物。どれだけ関わっても興味が尽きません。もっと深く学びたい。これからも中国と協力して、共同繁殖研究を続けて行きたいです」と話してくれました。 イベントの最後には、中国で暮らすパンダファミリーの映像を放映。なつかしい顔ぶれに会場の人々のほおも緩みます。また同パークで、かわいい赤ちゃんに出会えますように。未来へ思いをはせながら、イベントは終了しました。