3府県に「重点措置」西村&尾身氏会見(全文3完)地方部と都市部で分けた考え方をすべき
沖縄は最も警戒感を持って見ている
ちなみに次のページ見ていただきますと、ちょっと話がそれて、参考までに。ほかの注目すべき感染拡大している県のデータも、われわれ日々、分析をしておりますが、これ、見ていただいたら明らかなとおり、やっぱり宮城が圧倒的に悪いんですね。10万人当たり、42人ですし、病床も50%超えてきていますので、ただこの先週、今週の1.27はかなり改善してきています。陽性率はまだ11%あります。やはり宮城が最も厳しいということで、きのう知事ともお話しして、このような形にさせていただきました。 あと、今日も議論になりました山形・愛媛・沖縄。私は見ていまして、やっぱり沖縄が常に病床も、医療提供体制も脆弱な部分がありますので、40%台で、ここを常に見ていかなきゃいけないと。10万人当たりも39人になって、7.9%ということで、かなり感染が広がってきている。 実は今日から沖縄県は時短が開始されるということで、知事としても今日からの時短の効果を見極めたいということをおっしゃっておられて、きのう、私も知事とかなり話したんですけれども、陽性率もまだ、まだといってもかなり高くなってきていますが、沖縄はわれわれ、最も警戒感を持って見ていますし、さらに対応も、協力をして対応しているところであります。
山形・愛媛については感染経路も追えている
山形と愛媛なんですけれども、山形は病床、確かに40%台ですが、重症者が今お1人で、26床あったと思いますけど4%、愛媛もまだ病床は余裕があって重症者はゼロであります。確かに陽性率は高いんですが、これはそれぞれ繁華街で、愛媛は松山、山形は山形市の繁華街で、9%ですね、山形は。で、発生していまして、これ、かなりクラスターを追っ掛けていっています。29%、分からない、不明が。そして愛媛も17%と。クラスターを追っ掛けて濃厚接触者を特定していっていますので。 これは専門家の皆さんにもご意見を伺っていますけれども、今日、私も国会答弁しましたけども、したかな、いや、分科会での発言かもしれません。今日、一日中しゃべっていたんでちょっと混乱していますが。例えば鹿児島でクラスターが発生した、天文館ですかね。もう100人を超えた。でもクラスター対策やって検査をしっかりやれば、その範囲でも収まってきます。 弘前でも、先般も繁華街でクラスター。これは80人か100人だったです。これも収まっています。今回また障害者施設で出ていますけれども、関係者で、それで、おそらく検査やって、濃厚接触者やっていけば収まっていきます。私の淡路島、この例もよく申し上げていますけども、ずっとゼロだったのが突然80人、高齢者施設で出ました。しかし濃厚接触者をしっかり追っ掛けて検査をやっていけば対応できますし、また、地方の繁華街でも検査と、それから時短。地方の場合はそんなに集積がないんで、21時までの時短でかなり効果を持ちますけれども、それで収まることができています。 今、愛媛も時短をやり、そして集中的な検査も開始しています。山形も時短をやり、検査もしていっていますので、そういう意味でかなりの部分、山形・愛媛については感染経路も追えていっていまして、クラスター対策ができていると。まだここも、人数もステージ4まではいっていないという。いろいろ総合的に勘案しまして、対象には今回しなかったわけですけれども、いずれにしても、それぞれの知事とも連携をしながら、今後の動向もしっかり見ていきたいと思っています。 首都圏に戻っていただくと、同様に、東京についても数字が悪くなっている部分、特に1.16ですから徐々に増えていっている。そして感染経路が追えない部分、若い人を中心にクラスターが見えにくくなっている部分、もともと見えにくい部分も含めて50%ありますので、こういったところ。