綾瀬はるか体を張って挑み続けるアクション演技 傷をCGで消すことも
最新作で演じるガンアクション 大正時代のファッションも
そんな綾瀬だが最新作『リボルバー・リリー』(行定勲監督、8月11日公開)では1924年の東京を舞台にガンアクションを披露。S&W M1917リボルバーの使い手で複雑な過去を背負った元スパイ、小曾根百合役を熱演する。 「お話をいただいたとき、すごくかっこいいなと思ってワクワクしました。これまでもドラマで銃を使う場面がちょっとだけありましたが、ここまで本格的にガンアクションを演じたのは初めてです」 同作で綾瀬は回転式のリボルバー銃のほか、オートマティックの銃も使っている。やはり弾丸装填時のアクションには違いを実感したようだ。 「弾丸を入れ替えるところでリボルバーとオートマティックでは方式が異なるのでアクションも違ってくるんですよね。それをちゃんとどちらでも慣れているように、手元を見ないでも出来るように練習は重ねました」 同作では大正時代のファッションも魅力の一つとなっている。当時のファッションがガンアクションをさらに引き立てている。 「ヘアメイクは髪も毎朝巻いてたので普段より時間がかかりました。そのヘアスタイルでアクションするので、髪が邪魔しないよう作り込むのにヘアメイクさんは大変そうでした。でもそのおかげで新鮮な経験ができました」
役作りでは背景にある人間としての部分を意識
同作に限らずアクションの役作りについては、アクションを演じるにもやはりその背景にある人間としての部分を意識しないとできないという。 「基本的にその人物がどういう人なのかというバックグラウンドを踏まえつつ、そのときの感情を大事にします。アクションも、そのときの感情なんですよね。今回の百合役にしても、そういうバックボーンを抱えていて今ここにいる百合だったらどうするだろう?と考えます。どういう生い立ちでこの技術を習得したのだろうか、と」 アクションもアクションではない作品でも、やはり基本は「人を演じる」ことが大切だという。これからも綾瀬はるかが演じる「人」が楽しみだ。 (写真と文:志和浩司) ■綾瀬はるか(あやせ・はるか) 1985年3月24日広島県出身。 2000年、デビュー。2004年のドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)ではヒロインに抜擢され、以後多数のドラマ、映画でキャリアを重ねる。 2009年の映画『おっぱいバレー』で第52回ブルーリボン賞主演女優賞、第33回日本アカデミー賞優秀主演女優賞。2015年の映画『海街diary』では第37回ヨコハマ映画祭主演女優賞、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞など数々の賞に輝いた。 最新映画『リボルバー・リリー』は8月11日公開。共演は長谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)ら。