羽生がNHK杯出場を志願!今日の練習で最終決定。
羽生のNHK杯出場が非公式練習で決定する理由 フィギュアのソチ五輪金メダリスト、羽生結弦(19歳、ANA)が28日から大阪のなみはやドームで始まるグランプリシリーズ第6戦となるNHK杯の出場を強く志願していることが25日、関係者の話などで明らかになった。来日したブライアン・オーサーコーチも、「出場の可能性は高い」と発言したが、11月8日のGPシリーズ第3戦、中国杯で負った重症の回復を懸念して周辺の関係者は出場に懸念を抱いている。日本スケート連盟は25日、「羽生結弦選手のNHK杯出場については、明日午後の現地で行われる非公式練習の状態をみて最終判断をいたします」とのコメントを発表。今日26日になみはやドームで行われる非公式練習後、オーサーコーチら関係者と本人が協議して出場の可否が最終決定されることになった。 羽生は、上海で行われた中国杯の男子フリーの演技直前に行われる6分間公式練習で中国のエン・カン(閻涵、18歳)と正面衝突。脳震盪を起こして顎や側頭部を流血する大怪我を負ったが、数分の休憩後にふらふらになりながら強行出場して2位に入った。しかし車椅子を使わねば帰国できないほどの怪我を左大腿部に負い、帰国後の精密検査では「頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫」と診断された。 脳に異常はみられなかったが、左大腿挫傷が、もっとも深刻でNHK杯出場の鍵は、その回復次第とされていた。その後、心配された左大腿部の怪我も順調に回復、地元仙台のリングで、すでに氷上練習も再開しており、この日、来日したオーサーコーチは、練習の中では、4回転も跳んでいることを明らかにして「日に日によくなっているようだ」と語った。加えて関係者の話によると、羽生自身が、NHK杯の出場に並々ならぬ意欲を持っているという。羽生が、そこまで出場にこだわる理由は、連覇のかかったグランプリファイナルへ賭ける熱い思いだ。 今回のNHK杯で表彰台に上れば、12月12日からスペイン・バルセロナで開催されるグランプリファイナルへの出場権を得る。しかし、今大会を欠場すれば、選ばれた6人だけが出場する大舞台への出場の可能性は消えてしまう。これまで五輪王者が、翌シーズンのグランプリシリーズを戦い抜き、ファイナルへ到達する例は、ほとんどなかった。五輪王者のプライドを胸に、また新しい歴史をフィギュア界に刻もうと強行出場を志願している模様だ。 果たして、今日26日の非公式練習の動きを周囲は、どう評価するのか。そして、羽生の出場志願を受け入れるのか。注目が集まる。