明後日J1再開…ヴィッセル神戸の”至宝”イニエスタは浮沈カギ握るFWドウグラスに何を授けたか?
イニエスタが授けた「自由にやってほしい」には、深読みすれば「どんな動きにも合わせてパスを出す」という絶対的な自信が脈打っていたことになる。誰とでもあうんの呼吸でホットラインを築ける必然性は、再開へ向けて練習を積み重ねてきたこの1カ月間でより純度を増しているはずだ。 「このチームには高い技術を含めた個の力をもつ選手が数多く集まっているので、そういう選手同士が絡んだときに素晴らしいプレーを出せる。再開してから試合を重ねていくうちにそういうプレーが増えていくし、ゴールもどんどん増えていくと思っている」 自信をみなぎらせたドウグラスはJ1の舞台で、出場92試合で46ゴールという驚異的な決定率を誇る。敵地でACLを戦ってから中3日という過密日程が考慮された、2月23日の横浜FCとのJ1開幕戦は後半12分から途中出場して無得点だった。2試合に1回はゴールネットを揺らしてきた確率を、イニエスタの存在がさらに高めるサンフレッチェ戦から、ゴールの予感が色濃く漂ってくる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)