「愛してるフリ」を続けていると、本当に愛情が戻ってくる!?…夫婦関係を劇的に改善させる《フリの力》とは
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第43回 『“うまく自己主張する技術”である「アサーション」を知っていますか?言い回しをほんの少し変えるだけでできる「自分も相手も大事にするコミュニケーション」』より続く
「フリの力」を活用せよ
「嘘から出た実」ということわざがあります。嘘として言ったつもりが、結果的に真実になってしまうことです。 同じように、「愛しているフリ」を続けていると、本当に愛情が戻ってくることがあります。言葉に出し、フリを続けていると、いつの間にかその気になってくるのです。 恋愛から結婚に至るプロセスにも、こういう「フリの力」が関係しています。 結婚紹介所ではじまったならいざしらず、出会った当初から結婚を考える人は少数派でしょう。恋愛関係を続けるうちに、徐々に結婚を意識していくのが普通です。 パートナーとして振る舞っているうちに、だんだん本当にパートナーになっていくのです。 夫婦関係を改善したいなら、こうした「フリの力」を最大限活用すべきです。 何も相手を騙せとか、うわべのテクニックに習熟しろ、ということではありません。シンプルに、相手にとって自慢になるくらい必要なパートナーを演じていると、それがそのうち本当になる、というだけです。
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