平川亮、F1アブダビGPのFP1出走が決定! マクラーレンから日本人ドライバーの公式セッション参加は史上初
12月2日、マクラーレンF1チームは12月6日に行われるF1第24戦アブダビGPのフリー走行1回目(FP1)に平川亮が出走すると明らかにした。 【写真】2022年型マシン『MCL36』のステアリングを握る平川亮(マクラーレン) F1では参戦1台につきシーズン1回、F1参戦2戦以下のドライバーをフリープラクティスで起用しなければならないと、規則で定められている。 そのうち、マクラーレンは第20戦メキシコシティGPのFP1でランド・ノリスの車両にパト・オワードを起用していたが、第23戦カタールGPを終えた時点でオスカー・ピアストリの車両に関してはルーキードライバーを起用していなかった。 そのため、2024年最終戦となるアブダビGPで誰がピアストリの車両でFP1に参加するのかが注目されていたが、12月2日の日本時間22時にマクラーレンF1はFP1で平川を起用すると発表した。 2017年のスーパーGT GT500クラス王者を経て、2022年のル・マン24時間レースウイナーとなり、2022年、2023年はTOYOTA GAZOO RacingとともにWEC世界耐久選手権のタイトルを獲得している平川は現在30歳。2023年9月にマクラーレンF1のリザーブドライバーとしてチームに加入すると、マクラーレン・テクノロジー・センターでのシミュレーター開発を通じてチームの重要な役割を担ってきた。 2023年には2020年型のMCL35M、2024年に入ってからは2022年型のMCL36という旧型マシンを使用したプライベートテストで実車も経験している。 今回の発表にあたり平川は「ありがとうございます! ついにF1公式セッションでの走行が今週金曜日に叶います! 頑張ってきます」と、TOYOTA GAZOO Racingの投稿を引用するかたちでX(旧Twitter)でその想いを綴っている。 なお、平川は2025年もTOYOTA GAZOO RacingからWECに参戦する8号車トヨタGR010ハイブリッドのステアリングをセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとともに握ることがすでに発表されている。 2024年シーズンのコンストラクターズタイトルを争うマクラーレン。そんな同チームから日本人ドライバーがレースウイーク中の公式セッションに参加するのは平川が初めてとなる。2024年シーズンの“最速マシン”と評される『MCL38』で平川がどのような走りを見せてくれるのか、60分間の走行には注目が集まるに違いない。 また同時にマクラーレンF1はシーズン終了後にアブダビで行われるヤング・ドライバー・テストでは、リザーブドライバーでFP1出走を3度経験しているオワードを起用すると発表している。 [オートスポーツweb 2024年12月03日]