平峰一貴(No.12 MARELLI IMPUL Z)「3位表彰台で終われて本当よかったな。でもやっぱり淋しいな。」 | SUPER GT 2024 第5戦(最終戦) 鈴鹿サーキット【SUPER GTあの瞬間】
すぐ(14号車の)ドライバーもチームのスタッフの方も、ピットに来てくれて『すみませんでした』って謝ってくれたんで、もうそのあとは(気持ちを)切り替えて行けたんでよかったかなと思います。確かドライバーは福住選手でしたが、別になんとも思ってないですし。ビックリしたのが、ピットに(豊田)章男会長にもわざわざ来ていただいたりしたので……。僕もご挨拶はしたんですけども、スポーツマンシップを大切にされているんだなと思いました。あれはレースの一部としてあったドラマのひとつかなというふうに思っているので、ほんと、全然なんとも思ってないですね。
── 結果を受け、チームではどういうミーティングをして決勝を迎えたのですか?
平峰:戦略的には、周りもほとんどミニマムの……10何周、20周近くで結構入る予定だったと思うんです。作戦的にはほぼみんな同じところで入ると予測していたんで、ズレても1周か2周ぐらいのところかなっていう感じだったんですよね。で、作戦的には本当に僕らもミニマム(でピットインする予定)で動いてました。ピット作業もうまくいきましたし、インパルチームのスタッフの皆さんもすごい速いピット作業でタイヤ交換もしてくれたんで、すごい良かったです。あと、僕が(コースに)出ていってからは、すぐ前に39号車がいて。なんとかうまくタイヤを早く温めることもできて、計測1、2周目ぐらいまでに結構いっぱいクルマを抜けたんで、それは良かったかなと思いますね。たくさんアンダーカットできたのは、すごい良かったなっていう感じですね。
── 12号車は、シーズンを通してバゲット選手がスタートを担当する形が多いと思います。バゲット選手の強みはどういうところにあると思っていますか?
平峰:混戦の中で生き残って、ちゃんとポジションも上げて帰ってくる彼のその強さっていうのは、見ていてすごいなと思いますし、多分ヨーロッパでニュル24時間とかいろんなレースに出てきてるんで、そういうとこ(難しいレース)で生き残って帰ってくるという彼の強さは、ほんとにすごいなといつも思っていますね。スタートからの混戦での彼の強さに対しては、チームとしてもすごく信頼が高いです。(コンビ結成後の)22年、23年、24年と今シーズンまでずっと、“バゲットさんがスタートすると安心だよね”っていうところがやっぱり一番大きい。僕もチームも、“なんかあっても絶対すり抜けてきてくれる”っていう、その強さが彼にはものすごいあるんじゃないかなと思っています。そこが彼をスタートを任せられる安心なところですね。