尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を(全文1)感染拡大時の対策について4つの考え方を議論
感染症法上の分類は今回の議論対象ではない
一方、基本的考え方Bというのは、基本的な感染対策を前提というのはこれと一緒ですけれども、社会経済活動の制限を、こちらは制限をするわけですけれども、Aは制限をする。こちらは制限を講じず、人々の自主的な対応を尊重し、こうした教育、社会経済活動の維持に、より重点的。これは白黒、ブラック・アンド・ホワイトというよりも、より比較的重点を置く。こういう違いがあるという考え方です。 今度は1と2のほうですけれども、これは公衆衛生、医療、保健所だとか病院、診療所の特別な対応ですね。一部の機関に重点的にやってきたわけですから、これの特別な対応を維持して、全ての医療機関じゃなくて、特定の医療機関での隔離、診療で対応。そういう中で可能な限り医療機関、宿泊施設で感染者がいれば隔離という考え方ですね。 それから考え方2というのは、公衆衛生、医療上の特別な対応ということを徐々に軽減して、一部の特定の医療機関じゃなくて社会の医療資源全体で対応し、治療上、入院が必要でない限り、地域の医療機関、ここの医療資源全体、地域の医療機関や在宅での診療を優先するということですね。こういうことで1と2の区別。しかしここで、ちょっと字が小さくて申し訳ありませんが、ただしいわゆる感染症上の分類、2類とか5類とかっていうのは今回の議論の対象ではないということであります。
複数の研究者がインパクトをシミュレーション
それからこの、それぞれのオプションが、考え方がありますけど、これらのそれぞれの考え方という、感染状況へのインパクト、どの対策を取るとどのぐらい感染状況に、感染者が増えるとか、そういうインパクトですよね。これについて比較、どの考え方が一番感染者を抑えられるかというような、この比較については、これはなかなかシミュレーションというのは、皆さんご承知のように、いろんな仮定を組んで、仮定の置き方によってさまざまですよね。だから1人の研究者の結果だけを、それが全てというわけにいかないので、今回はあえて、3人ですけど、複数の、AIの研究者もいるし数理モデルの研究者もいる。複数の研究者にインパクトというのを一応シミュレーションしてもらいました。 ただしその結果はおそらくまったく一緒ということはないですよね。だけど3人ぐらいの人がいると、どの辺が共通項みたいな、これは皆さん覚えておられると思いますけど、実は第5波 がなぜ急激に感染が減少したかというのを、最初、5つか6つぐらい仮説があると申し上げて、その後ちょっと時間は掛かりましたけど、最終的には2つか3つということになったのを、この前、発表しましたよね。 それは同じ方法で、1人の研究者、これはなかなか難しいですよね。どの要素が一番、感染の減少に強く影響したかというのは定量的に分析することはほとんど不可能ですね。従って、いろんな方法論の違う、研究の方法論の違う人に対象について研究してもらって、対象、複数の、やり方が違う、研究方法が違うんだけどある程度結果がほぼ集約してくれば、それはかなり信頼してもいいんじゃないのかというような、そういう方法しか今のところないので、今回もそういう方法をしようと思って、今、研究を始めてもらっています。 これは少し、画面があまり美しくないけど、大丈夫ですか。作ったものとはちょっと違うかな。これですね。それで、今まで申し上げたのは、皆さんのほうにも配布されているペーパーを説明して、今日の会議でもこのペーパー、ここにあるペーパーを説明したものが、今までの。この最後のスライドは、そうしたこのペーパーを基に今日、いろんな意見が2時間以上、出ましたけど、それのだいたいの要点です。これが今日の会議の要点。