尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を(全文1)感染拡大時の対策について4つの考え方を議論
連休後に感染拡大した場合、有力案を絞るのか
朝日新聞:朝日新聞の【タカハシ 00:22:15】と申します。ご説明ありがとうございました。中長期的な目標としてはB2ということでしたけれども、今回の議論の前提となっている連休後の感染拡大という場合においては、この4つのうちのどれかが有力案だとかいうふうに絞るっていうことにはなるのでしょうか。 尾身:今、非常に鋭いご質問で、この連休のあとって言ってるわけで、いつ来るか分かりませんよね。だけどわれわれの、これ、前提ですからね。連休後に、連休後っていうともうすぐですよね。そのときに人の動きが非常に活発になって接触の機会が高まると想定されますよね。もう今、少しずつ始まってる。そういう中で医療逼迫につながるような感染拡大が起きたときにどうするかということで、実は、もう皆さんご存じ、この前の分科会、前前前回ぐらいですかね、重点措置というのを、今まではともかく、これから重点措置というのを、そのまま飲食店を中心のようなものを繰り返すのか、あるいはやらないのか、やるのか、あるいは修正した別のバージョンをやるのかという議論をしたほうがいい、そういう議論がありましたよね。そういう文脈の中でこの議論が始まったわけです。 しかし、今B2とかA1とか言っても、中長期にはともかく、すぐには2のほうにいけないというのは、もうこれは今日のある意味じゃコンセンサス。しかし何か対策を打つときには、短期的に打つときには、すぐにこういう効率的な対策、クラスター感染対策ですよね。と同時に、今こういう議論でB2にいくということを頭に入れつつ、しっかりした対策を打つということは、次にいくっていうのはなかなか実際には難しい。そういう考え方だと思います。今やっても間に合わないということなんだけど、今やる理由があったわけですよね。
4つの中から1つ選ぶということではない?
そういういろんな、さまざまな意見があって、重点措置これからやるべきかどうかという問題意識があって、こういう議論。だからこの議論は直接そのものが短期の対策にはつながらないかもしれないけど、方向性はそういうことで、どんな対策を取るにしてもやったほうがいいんじゃないのかっていうのは皆さんの意見だったと思います。いいですかね。 朝日新聞:すいません。そうしますと連休後のいずれかの時期に、例えば最終目標はB2だけれども、その手前のB1を目指すですとかっていうような中途の目標を4つの中から1つに選ぶということではない? 尾身:それはこういう考え方、それぞれ今日見ていただいて思うけど、いろんな、ここの対策選んだときにどういう問題。これはだからさっき言った独立性あるもんじゃなくて、こういう課題、頭の整理のためにやってるわけで、国や自治体は当然どれか1個を選ぶなんてことはしないと思いますね。それぞれの対策のいいところ悪いところを組み合わせて。これは当然だと思います。こういう議論が、しかし多少役立つというか、頭の整理っていうのはあると思います。中長期を見つつ今を見るという感覚だと思いますね。 朝日新聞:ありがとうございました。 司会:よろしいでしょうか。ほかにございますでしょうか。では、その後ろの。 【書き起こし】尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を 全文2に続く