「僕が “プレイ” するのはオンラインゲームだけ」案外多い、夫婦仲が崩壊するきっかけ 。41歳男性、レスに至ったまさかの原因
昨年末、25年ぶり実施の『性機能障害の全国実態調査に関する報告』が発表されました。年齢別EDの有病率はなんと50歳以上で41.7%。また、性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。 【データ】レスの割合は? 年齢別の目的は? つまり、日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。これは人口問題そのものであり、我々は少子化どころか無子化社会を生きていると言えます。 今回は 神戸市在住の岡田さん(仮名)は、41歳の金融会社勤務の男性です。39歳の妻(専業主婦)と3歳の息子と暮らす彼は、結婚年4目にして深刻なレスに悩んでいます。社会課題として男性側の視点から執筆を続けるライター・山下あつおみが、彼の苦悩や葛藤、そして選んだ解決法についてインタビューしました。 【無子社会を考える#20】
オンラインゲームが関心を奪った日々
岡田さんが直面したレスの原因は、一般的に考えられる仕事のストレスや疲労、パートナーとの関係性の問題ではなく、非常に意外なものでした。それは、趣味であるオンラインゲームに没頭しすぎたことで、妻との親密な時間が失われてしまったことに起因していたのです。 「気づいたら、妻との時間がすっかり減っていました」 このように岡田さんは語り始めました。オンラインゲームを始めた当初は軽い気持ちで始めたものの、すぐにその魅力に引き込まれていったそうです。。 「最初は友人に誘われて一緒にやってみよう、という軽い感じでした。仕事が終わった後の息抜きみたいなものですね。ですが、次第にゲーム内の進行やランキング、毎日のログインボーナスなどが気になり始めて、いつのまにか夜遅くまでゲーム画面の前で過ごすことが増えました」 ゲーム内での競争や進行状況が気になり始めると、次第に日常生活にも影響が出てきました。岡田さんは、仕事が終わるとすぐにゲームの世界に没頭するようになったのです。 「いつしか帰宅しても、ほとんど妻に話しかけることなくスマホの電源を入れていました。気づいたときには会話が減って、ついにほとんど話さなくなってしまったんです」 ゲームにハマった岡田さんはいつしかゲームの世界で生きる時間が長くなったといいます。 その影響は、妻との性的な関係にも現れました。最初は気づかなかったものの、夜の営みの頻度が極端に減少し、ついには1年以上も肉体関係のない状態が続くようになっていたそうです。 「正直、最初は自分が問題を抱えていることに気づきませんでした。妻も疲れているんだろうとか、仕事が忙しいから仕方ないとか、都合よく自分に言い聞かせていました。ところがある日、妻から『最近、私たち全然一緒の時間を過ごしてないよね』とそれとなく言われたとき、初めて事の重大さに気づきました」