尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を(全文3完)市民に要請するだけの時代は終わったんじゃないか
インフルエンザの診療体制に近い形か
共同通信:共同通信社の【マエダ 01:04:29】です。ありがとうございます。1点、BA.2の考え方の確認なんですけれども、これは保健所の業務の軽減というふうに記載されているんですけれども、社会的なイメージとしては、基本的な対策をすることは前提ではありますけれども、通常のインフルエンザに対する診療体制に近いような形をイメージすればよいのか、そこまでの、保健所の業務とか軽減、そこまではイメージしていないのか、その辺をちょっと教えてください。 尾身:それは今日の議論というよりは、この今のオミクロン株BA.2を、いわゆるかぜだとか、インフルエンザと、どうなのかという議論を前もしましたよね。だけど一応、確かにデルタ株なんかに比べると重症化率は低いんだけども、ただ、この前十分、かなり議論して、アドバイザリーボードでもかなり詳しく書きましたよね。確かに近くなっているけど、やっぱり今インフルエンザと同じ致死率でもないし、インフルエンザと同等にというのはまだ時期尚早じゃないのかということですから。 ただ、近づきがあるのかもしれない。ただ、中長期的には分からないです。さっき言ったように大きな意味での中長期だと、このウイルスの、まだまだ残念ながら、インフルエンザというのは安定したウイルスですよ。変化がある程度、予想というか、これはもう毎年、皆さんご承知のように、ある、外国で起きているstrainですよね、株がだいたい分かるんで、それを基にワクチンを毎年つくってる。それは非常に安定した、そんなに過激な変化はないんですよね。 だけどこのオミクロン株は、もう皆さんご承知のように、急に系統が違うのがふっと出てくるということがあるので、そこはやっぱりいろんな可能性があって。一番ベストなケースは、どんどんそっちにもう限りなく近づいていくこともあり得るわけだけど、そうじゃないことも。ここがこの病気のなかなかの難しさで、不確実 性というのが1つのキーワードですね。これがどうなってくるか、これからちょっと予断を許さない。いろんなことを、状況を考えなきゃいけないっていうんで、われわれ、今、頭の体操はそっちの大きな意味の中長期をやってるということです。 司会:よろしいでしょうか。それでは、ほかにご質問等ないということでよろしいでしょうか。はい。それではこれで会見を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 尾身:どうもありがとうございました。 (完)【書き起こし】尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を