尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を(全文1)感染拡大時の対策について4つの考え方を議論
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は27日午後、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「尾身会長が会見 大型連休のコロナ対策徹底を呼びかけ(2022年4月27日)」に対応しております。 【動画】尾身会長が会見 大型連休のコロナ対策徹底を呼びかけ(2022年4月27日) ◇ ◇
大型連休における感染拡大をどう防止するか
司会:お待たせいたしました。時間になりましたので、これより本日のコロナ感染症対策分科会後の尾身会長の会見ということで始めさせていただきます。それではまず、尾身会長のほうから今日の概要についてご報告をお願いいたします。 尾身:はい。じゃあ、今日もよろしくお願いいたします。今日はこの対策についての論点ということで、簡単に言うと2つのパートがあります。1つ目は国のほうが今日出した、大型連休における感染拡大の防止、どうするかという話が1つあって、その後は例の、今後の感染拡大時の対策についてといって、今後の5月の連休後に急速な感染拡大が生じた場合、どんな対策をすべきか、するのかという、こちらが2つ目で、1つ目のほうは簡単に説明して、あとは質問なんかは事務のほうの事務連絡があると思うので、そちらで聞いていただければと思います。 それでは早速こちらの、最初のパート。国から出された大型連休の呼び掛けということです。基本的には直ちに今、まん延防止等重点措置を適用する状況にはないということで、これから呼び掛けの中心は3つの柱ということで、基本的な感染対策を徹底、それから日常生活の積極的な検査の活用、それから若者含めたワクチンの3回接種という、この3点に尽きるのではないかということです。
なぜ今回この議論が必要か
特に今、規制の問題がずいぶん社会的な課題になってますよね。規制前に3回目を接種をしていない人は、なるべく検査を受けてやってくださいということです。それでいいですかね。はい。じゃあ、これが基本的な国からのメッセージで、詳細についてはこのあと事務連絡があると思うので、お聞きしていただければと思います。 さて、次の、今日の一番時間を掛けたところです。よろしいですか。今後の感染拡大時の対策について、5月の連休後に急速な感染拡大が生じた場合、いかに対処するか。たたき台ということで、今日、激論が出て、もうすでに皆さんのほうにはたたき台は配布されてますよね。読んでいただいたと思いますけど、簡単に要約をお話しして、今日どんな議論が出たかということも最後に紹介させていただきます。 なぜ今回この議論が必要かということですけど、今、いろんな議論があるわけですよね。もう重点措置なんか要らないんじゃないか、あるいは出すにしたら、もう少し修正をして出したらいいんじゃないのか。それから医療の体制を強化すれば、もう感染は大丈夫なんじゃないか。いやいや、医療のほうはもう限界に来てるんで、これ以上なかなか強化は難しいんじゃないかと、いろんな意見が今あることは皆さんご承知のとおりで、そうした中、今、感染者数の高止まりというのがある。それからBA.2の割合が、もうほとんどBA.2になっている。5月になればほとんどそうなると思います。 それから、大型連休を通しての接触機会の増加というのがあって、大型連休でも、今までも恒例行事によって感染が拡大するという傾向があった。こうした状況がありますので、医療逼迫につながるような感染拡大の可能性っていうのが否定できない。これは今、危機管理の要諦ですから、最悪というか、こういう状況も考えて対策を打つ必要があるということで、今回の議論をしたわけです。 で、本稿の前提と趣旨ということですけども、これは前提条件、これを前提にしているということ、これはぜひマスコミの皆さん、十分書いていただく、あるいはこの前提がなくて、これを忘れてしまうとまた別の議論の方向にいってしまうので。前提条件というのは大きく3つあります。これは大型連休後に感染拡大がしたという前提です。するかどうかは分かりませんけど、したという前提です。これは前提条件。