「めちゃめちゃ悔しいですけど…」3戦連続“終盤投入”の田中碧が語った本音。監督もメディアもファンも評価しているのになぜ出場時間が少ないのか。リーズ番記者が明かす事情「辛抱強く待たなければならないだろう」【現地発】
「試合を見ていてフラストレーションが溜まらないか?」と質問すると…
しかし蓋を開けてみれば、慎重派で知られるダニエル・ファルケ監督が先発に選んだ中盤センターのペアはイーサン・アンパドゥとイリア・グルエフだった。今季の全試合でスタメンを張っているコンビだが、まさにスミス記者の言う“守備的な6番”が2人並んだ形となった。 加えて残念だったのが、24分にカーディフが退場者を出してからの展開である。数的優位に立ってまもなく先制点を奪うことに成功したリーズだったが、その後は決定機を作り出せない状況が続く。中でもグルエフは横や後ろへのセーフティーなパスばかりが目立ち、攻撃的な意識をまるで感じさせないプレーを繰り返した。このブルガリア代表がパスを出すたびに、一部のファンからブーイングが起こったほどである。 無論、日本代表やデュッセルドルフ時代のプレーを知っていれば「田中を起用してほしい...」と考えてもなんら不思議はない。これらのファンは、リーズに来る前のプレースタイルを知っていたのではないだろうか。 そこで本人にも、「試合を見ていてフラストレーションが溜まったのではないか?退場者が出た後の6番の2人では物足りなさがあり、逆に田中選手が出ればより好機をつくれたのではないか?」という質問をぶつけてみた。 すると「そうですね。その自信はある」と即答し、こう続けた。「でも(出場チャンスが)来た時にやるっていうだけ。試合に出る出ないは監督が決めるんで。別に出られなかったら出られないで仕方ないし。出た時に、じゃあ僕を使おうと思ってくれるようなプレーをすればいいかなと思います」 至極当然の回答だった。チームに合流してからまだまもなく、さらにインターナショナルウィークも重なった。そのため「今週(注:先週のこと)初めて一週間チームメイトと練習できた」ばかりである。 「自分がスタメンだったり、長い時間プレーするときにやれればできる自信もあるし、その練習の中でのフィーリングも、別になんかこう、自分ができないとかではない。そのあたりの時に、そこで自分がどれだけできるかっていうだけかなと思います」 さらにいえば、田中のストロングポイントはあくまでアンパドゥやグルエフとは違う。当然、ファルケ監督から求められているプレーもこの2人と大きく異なる。 「自分が出た時に自分の良さを出せればいいかなというか。試合を見てても、少し後ろに重いなとか、今日とかは(相手が退場者を出して)10人になって押し込んではいたが、後ろに重いなとかも。自分があったら行動できるなっていうのは考えながら見てるんで、それを出た時にやれればいいかなと。それまでは練習するしかないんで、そこまでちゃんと準備できればいいかなっていう感じです」 現在置かれている立場を分析しながら、余裕を持って、冷静に自身の考えを語った。
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