通知表をやめて全国から注目される【神奈川県・香川小学校】。公立小学校なのに子どもファーストな学校改革が叶った理由は?
子どもたちに開放された校長室
‐‐國分先生が出られていた、映画「夢見る校長先生」の中では、子どもたちが校長先生と楽しそうに過ごす姿が印象的でした 國分先生:校長として意識していたことは子どもたちを開放したいという想いでした。そのためにはまず、先生たちを開放しないといけないと思い、校長の目を気にせず、先生たちがやりたいことをやってもらえるような環境をつくりました。 それから、校長室は、遊び場として開放していましたね。校長は遊んでくれるおじいさんみたいな感じで(笑)。子どもちとはいつか、変な校長だったねって思い出話ができれば、それでいいと思っています。校長だからといって威厳を持つわけではなく、垣根を下げて学校運営がしやすくなればそれで良いので、そういう意味で自分なりのスタイルをつくっていきました。
より良い学校づくりで私たち親ができること
‐‐PTAなどの活動のほかに、保護者が学校の環境づくりで協力できることはありますか? 國分先生:まず、担任の応援団になることがいいと思います。ただ、担任もいろいろなタイプがいるし保護者もいろんな考えがあるので、全ての考えが同じ方向に向くのは難しいとは思いますが、応援してほしい。 そして先生たちも皆さんに応援団になってもらうためには自分が、どうしたいのかということを発信しないといけませんよね。 もし担任に対して疑問に思うことがあれば、子どもたちの前では言わずに先生に直接言ってください。 子どもたちの前で学校や担任への不満を言ってしまうと、子どもたちが先生の話を聞かなくなるし悪循環になります。応援できない部分があったとしても、子どもの前では応援団としての姿を見せるようにして欲しいというのは昔から変わらないですね。 ― 応援団とは、どのようなことをすればいいのでしょうか? 國分先生:先生に、「うちの子が笑顔でかえってくるのがうれしいです」と伝えるだけでも応援していることになりますよ。反対の意見はどんどん来ますが賛成の意見はなかなか来ないので、ぜひ賛成ですよ!という意見も伝えてください。そうすると職員も頑張れます。