寝る前の<コップ1杯の水>は多すぎだった?専門家「50代の半数以上が夜間頻尿を経験。もしそれを解消したいなら…」
厚生労働省が公表した「令和4年 国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間は、6時間以上7時間未満の割合が最も高いそう。そのようななか、上級睡眠健康指導士・角谷リョウさんは「睡眠不調を招くのは、日本人であるがゆえだったり、日本が睡眠にあまりにも適さない環境にさらされていることだったりが大きな原因」と語っています。そこで今回は、角谷さんの著書『超熟睡トレーニング: 15万人の“日本人”のデータを集め、睡眠改善をしてきた「上級睡眠健康指導士」だけが知っている』から一部引用、再編集してお届けします。 【グラフ】「夜間頻尿がある」と答えた人の割合 * * * * * * * ◆50代以上の半数以上が、夜中にトイレで起きている 比較的スムーズに入眠できても、途中で何度か目が覚めてしまう「中途覚醒」や、早く目が覚めてしまう「早期覚醒」に悩まされている人が一定数います。 中途覚醒の原因で最も多いのは、夜中に尿意を感じて起きてしまうことです(早朝覚醒も原因と対策は共通することが多いので、以下でも「中途覚醒」と書いてあれば、早朝覚醒をする方も関係があると思ってお読みください)。 健康であれば本来、膀胱(ぼうこう)が朝まで尿を溜めておくことができるのですが、年齢とともに膀胱の弾力性が失われ、溜められるはずの尿を溜め切れずに尿意を感じてしまうことによります。1回でもトイレで起きる現象を「夜間頻尿」と呼びます。 ちょっと恥ずかしくてあまり人には言えないかもしれませんが、何も恥じる必要はありません。 男女ともに50代以上だと半数以上、40代でも3割くらいの人が経験している、実にありがちな現象なのですから(下図)。
◆夜間頻尿は「あって当たり前」 トイレに行きたくなる「夜間頻尿」はあって当たり前、なければラッキーと言えるくらいに考えていただくといいでしょう。 とはいえ、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というようなものではなく、できるならば解消したいものですよね。 せっかく気持ちよく寝ていたのに、「あ、トイレ行かなきゃ」と目が覚めるなんて、すごく損した気持ちになります。 それでも再びベッドにもぐりこんだあとすぐに眠れればいいですが、寝付けなくて悶々(もんもん)としてしまうと、睡眠不足になってしまいます。 でも、もしそんな症状が続いていても大丈夫! この悩みもトレーニング次第で克服できますから。
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