カーディーラーから走行距離2万キロで「ブレーキパッド」の交換を勧められたという「ジムニー」好きの息子。正直「5万キロ」は持つと思っていましたが、交換させるべきでしょうか…?
「息子がカーディーラーからジムニーのブレーキパッドの交換を勧められたけど、走行距離的にまだ早いのでは?」と感じる方もいるでしょう。実際のブレーキパッドの交換時期は、走行距離だけではなく、ほかの要素も関係しているようです。 そこで今回は、ブレーキパッドの概要や交換のサイン、交換費用について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
ブレーキパッドとは
ブレーキパッドとは、車のブレーキをかける際にブレーキディスクを挟み込む制動装置です。ブレーキディスクにブレーキパッドを押し当てることで起こる摩擦力で減速・停止を行っています。 ブレーキパッドは摩擦剤を主な成分としており、ブレーキをかけるたびに削られます。ブレーキパッドがすり減ると徐々にブレーキの効きが悪くなるようです。安全に走行するには、定期的なブレーキパッドの点検が必要になるでしょう。
ブレーキパッドの交換サイン
ブレーキパッドの交換サインは、主に走行距離、ブレーキパッドの厚み、ブレーキ音などがあげられます。それぞれの内容を解説します。 ■走行距離 ブレーキパッドは、1万キロメートルで1ミリメートル摩耗するといわれています。一般的な交換の目安距離は3万~10万キロメートルといわれていますが、運転環境や運転のクセによって異なるようです。 例えば、勾配が多い道ではブレーキを使用する回数も増える可能性があるため、その分摩耗しやすいでしょう。しかし、平坦な道や高速道路をメインで走行する場合は、10万キロメートルを超えてもブレーキパッドを交換しなくてもよいケースもあります。 ■ブレーキパッドの厚み ブレーキパッドの厚さごとの状態や交換目安については、以下の通りです。 ●5~6ミリメートル:新品の状態からおよそ半分になった状態で交換は不要 ●4ミリメートル:効果時期が近い状態でこまめな点検が必要 ●3ミリメートル:異音の発生や警告灯が出る車種もあるため交換推奨時期 ●1~2ミリメートル:交換が必要 一般社団法人日本自動車連盟の公式サイトでも、ブレーキパッドの交換時期は「2ミリメートル以下程度」と書かれているため、2ミリメートル付近になる前に交換を検討するとよいでしょう。 実際に点検する整備士によって、早めの交換を提案する可能性があります。ブレーキパッドの厚みは、ブレーキキャリパーの点検窓から確認できるようです。交換を勧められた場合は、走行距離だけで判断せず、ブレーキパッドの厚みを確認することも重要です。 ■ブレーキ音 多くの車にはウェアインジケーターと呼ばれる摩耗限度を知らせる機能が取り付けられており、音や警告灯でブレーキパッドの交換時期を知らせてくれる場合もあります。 さらにブレーキパッドが減ると、ブレーキ液がリザーバータンクの下限ラインを下回り、ブレーキ警告灯も点灯されるでしょう。 「キーキー」と音が鳴り出したり、ブレーキ警告灯が点滅したりする場合は交換時期といえるため、ブレーキパッドの厚みを確認して交換を検討しましょう。