西武に出てきた”ポスト秋山”…高卒4年目”新戦力”の鈴木将平はいかにしてヒーローになったのか?
4811人のファンが見守るなかで、1980年代後半から1990年代前半に築かれた黄金期をほうふつとさせるロゴが用いられた「ライオンズ70周年記念ユニフォーム」に袖を通し、会心の逆転勝利の立役者となった鈴木は万感の思いとともに、新たな目標を胸中に芽生えさせている。 「人数が(4811人よりも)多く感じたというか、すごい応援をしてくれたので。いろいろな歴史を刻んできたこのチームの、山賊打線の仲間入りができるように、これからもどんどん打っていきたい」 謙虚な言葉を繰り返した鈴木へ、4分あまりのヒーローインタビュー中に実に7回にわたって万雷の拍手が降り注いだ。もちろん今宵の活躍に対してだけではない。清々しさすら感じさせる思い切りのよさで、すでに山賊打線をけん引する役割を果たしつつあるホープのさらなる成長に、パ・リーグ3連覇がかかってくるとライオンズを愛する誰もが期待している。 (文責・藤江直人/スポーツライター)