メジャー挑戦の佐々木朗希に異例の育成プラン 「リリーフ起用でタフな投手に」
ロッテからポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指す佐々木朗希に新たな動きが報じられた。米国の複数メディアの報道によると、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が現地時間の20日、佐々木がメジャー球団と契約する時期は来年1月15日から始まる2025年の海外FA契約期間になると見通しを明かしたという。 【写真】佐々木もここに加わるのか? ドジャースベンチの大谷と山本 これが事実なら、メジャー30球団に獲得のチャンスが出たことを意味する。 佐々木は現在23歳のため、25歳未満の選手が契約を結ぶ場合の「25歳ルール」により、マイナー契約しか結べない。契約金は各球団に割り当てられる「国際ボーナスプール」内の金額に制限されるが、これをすでに使っている球団は契約締結に不利になる。ただ、この金額は1月15日にリセットされるため、全球団にチャンスが出てくるわけだ。 「来年1月15日以降になれば、資金力のある球団の優位性が下がり、環境や育成方針が重視されることになります。佐々木は先発ローテーションで1年を通じて投げた実績がない。コンディション作りに細心の注意を払うことを考えると、肌寒い東海岸の球団ではなく、温暖な気候で体にかかる負担が少ない西海岸の球団に移籍することが有力視されます」(スポーツ紙デスク) 西海岸には、ロサンゼルスに本拠があるドジャースやエンゼルス、サンディエゴのパドレス、サンフランシスコのジャイアンツなどの球団があるが、本命と目されるのはドジャースだ。大谷翔平、山本由伸と侍ジャパンで共にプレーした先輩たちが所属し、医療体制も充実している。12年連続プレーオフに進出し、今年は4年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた。西の名門球団でプレーできることは大きな魅力だろう。 ただ、ロッテの関係者は違った見方を示す。 「朗希はまだまだ未完成の投手です。個人的にはダルビッシュ有、松井裕樹がいるパドレスの方が合う感じがします。メジャーで長年活躍しているダルビッシュは良きお手本になるでしょう。コンディション作り、投球のメカニズムの研究を含めて、一緒にプレーすることで参考になることがたくさんある。パドレスに移籍すれば、能力が引き上げられるイメージがわきます」