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なぜ西武の今井達也は”鬼門の6回”を克服し今季初勝利をつかんだのか…その裏にZOZOマリン風を利用した”魔球”

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THE PAGE

西武の今井達也投手(22)が8日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦で7回を投げ、わずか2安打4奪三振無失点の好投で今季初勝利、チームの連敗を3でストップさせた。エースとして期待を寄せられている4年目の右腕が、過去2試合つかまっていた”鬼門の6回“を乗り越えた裏にはZOZOマリン名物の強風がもたらしてくれた“魔球“があった。

ストレートが自然に「バックドア」へ変化

 “鬼門の6回“で今井はまた狂い始めた。2-0で迎えたこの回、先頭の荻野への初球がスッポ抜けた。死球をぶつけ、続くマーティンには四球。無死一、二塁で清田にバントを決められ、一打同点のピンチを背負うことになった。さらにレアードにも四球を与えた。自滅パターンで一死満塁である。  ここまで今井は四球を出しながらも、安田のヒット1本だけに抑える完璧なピッチングでロッテ打線にゼロ更新を続けさせていた。その右腕が、突如、崩れかけた。まるで過去2試合のリプレイを見ているようだった。今季初先発となった6月24日のソフトバンク戦では6回に3失点して逆転を許し、1日のオリックス戦でも、そこまで無失点快投を演じていながら、6回に5失点(自責3)と“別人“となってゲームを壊した。 「素晴らしい力がある。ここで踏ん張る力を身につけてもらいたい」  辻監督からは、そう注文を投げかけられ、交代を告げられたマウンド上では、西口コーチから「打たれてへこむんじゃなくて切り替えていかないと、もう少し長いイニングを投げることはできないぞ」と叱咤された。なにより“6回の鬼門”を超えない限り、エース候補の「候補」の文字が取れないままの投手で終わることを今井自身がわかっていた。だからこそ“鬼門の6回”に意識過剰になった。 「点を取ってもらった後だったので丁寧にいきすぎてボールを置きにいっちゃいました。反省ですね」とは試合後の回想。  だが、この日の今井には、“鬼門の6回”を乗り越えるための強い味方がいた。最大風速14メートルを表示していたZOZOマリン名物の強風である。シュート回転するストレートが、その風の影響を受けて、打者の手元で鋭く動き「バックドア」と呼ばれる立派なツーシームに変化していたのである。ロッテベンチのデータにない“魔球“を今井はうまく利用した。

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