全米メディアと敵エースが大谷翔平の特大9号2ランを絶賛「死球影響で先発回避も”二刀流スターショー“の開催は中止にならず」
エンゼルスの大谷翔平(26)は3日(日本時間4日)、本拠地で行われたレイズ戦に「2番・DH」で先発出場し、6回の第3打席で両リーグトップに並ぶ9号2ランを放つなど4打数2安打2打点の活躍を見せた。大谷は2日(同3日)のマリナーズ戦で右ヒジに死球を受け、この日予定されていた先発は回避され、試合にも3-7で負けたが、不安を打ち消す特大の一発に全米メディアから多くの称賛の声が届いた。 MLB公式サイトは「大谷が二塁打でハッスル、そして大ホームランをかっ飛ばす」との見出しを取り「エンゼルスの二刀流スターが先発を回避された試合でバットで衝撃を与える」と伝えた。 記事は「大谷は死球の影響で先発しなかったが、”二刀流スターショー”の開催は中止にならなかった。大谷はレイズに3-7で敗戦する試合の中でエリートレベルのパワーとスピードを誇示し、通常のゴロを二塁打にして、夜空に高々と2点本塁打を打ち上げた」と紹介した。 大谷は、1回の第1打席は、センター返しを心掛け、ショートがボールを弾くと、その隙を突きなんとセカンドを狙った。足でツーベースを奪い取ると、すかさず三盗を仕掛けた。これはアウトになったが、6回には最速162キロを誇りツーシームと恐ろしい落差があるカーブを武器にしている「ツーピッチ・ピッチャー」のレイズのエース右腕、タイラー・グラスノーの失投とも言えるスライダーを逃さず完璧にとらえ、バックスクリーンに高々と打球を打ち返した。 打った瞬間、手応えがあったのだろう。大谷は、すぐに走らずゆっくりと打球を見送り、控えめにバットを放り投げた。 公式サイトは、その特大アーチについて「打球速度110.3マイル(約178キロ)で、34度の角度をつけ、大谷の本塁打はおそらく航空交通管制に十分感知されるだけの高さへと舞い上がった。9本目の本塁打になり、メジャーリーグの本塁打争いのトップに並んだ」と称賛を交えて表現。 その上で、打たれたグラスノーの「大谷はとても素晴らしい。良くやっていて、とても(体の)でかい選手。良い選手なことは確かだ。大谷に対しては(最初は)良いカーブを投じることができていて、彼もそれにはまっていた。たいていの場合、ストライクゾーンの底に、良いカーブをコントロールできれば、ほとんどの選手は打つことはない。実際、彼も、そのいいカーブに何球かファウルに終わっていた。第2打席は(三振に)打ち取ったが、スライダーが抜けて、彼がそれをとらえた」というコメントを紹介した。