「田舎の町内会に入らないとヤバい人と言われますか?」待望の「東京→田舎移住」で知った「地方民」の「東京コンプレックス」に辟易
国土交通省が行った調査によると、東京圏に住む人のうち35.1%の人が「地方移住」に関心を持っているのだという(2024年版首都圏白書)。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、この調査結果について次のように話す。 この記事の他の画像を見る 「上述の調査で、20代のみの回答結果を見てみると、移住に関心を持つ人は全体の約48%でした。実に2人に1人が地方移住に興味を持っていることがわかります。 物価高や治安の悪化など、東京圏の住みづらさを実感する場面は確かに多いですよね。ですが、地方には地方ならではの『住みづらさ』があるのも事実。自分にとっての『都』がどこなのかは、実際住んでみないとわからないのかもしれませんね」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回は、東京から地方に移住し、地域住民との関係に悩む女性に話を聞いた。 「移住のきっかけは、夫が会社を辞めたことです」 こう話すのは48歳のネイリスト・桂木亜弥子さん(仮名)。数年前、夫が上司との関係をこじらせて突然会社をやめ、都内で借りていたマンションの賃料を支払うことが厳しくなり、家賃の安い田舎に移ることを決めたという。 「移住先は夫の出身地の隣県なので雰囲気も想像できましたし。私も勤めていたサロンからの独立を考えていましたが、都内ではテナント料が凄く高くて見通しが立たなかったので、そのこともあって思い切って移住したんです」 人間関係に疲れた夫は、コロナ禍もあり、リモート中心で働ける会社に無事転職。月に何度か都内の本社に出勤することに決まった。亜弥子さんは新住所から車で20分ほどの市街地にあるネイルサロンにひとまず勤務し始めたそうだ。 「移住先の自治体は中心地にだけちょっと都会的な雰囲気がありますが、少し外れればド田舎。でも田舎の割に都内へのアクセスはそこまで悪くなかったんですね。戸建賃貸ですが、家賃は以前の半額以下です」 小学5年と6年の年子の男児を育てている夫婦は、ゆとりのある間取りとのどかな生活環境を気に入り、縁もゆかりもないある町に居を構えた。 「家の近くは田園地帯ですが、車で15分行けば大きなショッピングモールがあります。不便はないけど田舎の良さも満喫できるいい所なんです。都内では考えられない住み心地だと思いました」 しかし、一方で子供たちの転校と近隣住民との人間関係の2点は大きな不安要素だった、と亜弥子さん。 「戸建賃貸に住み始めたせいか、町内会への入会はほぼ有無を言わさずって感じでした。イヤだったのは、新住民の世話係とかいう『町内婦人会』の会長オバさん。何かにつけ『東京の人だから……』とわざわざ私に疎外感を与えるような物言いをしてきました」
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