「田舎の町内会に入らないとヤバい人と言われますか?」待望の「東京→田舎移住」で知った「地方民」の「東京コンプレックス」に辟易
町内会に入ってもらえますよね、と言いに来た60代くらいの女性に対し、念のため「強制ではないということですか?」と聞いたところ…… 「『東京は、こんな面倒な地域のお仕事もないんですかねえ。ごめんね、ド田舎で……』と言うので、いやいや、そういうことを言ってるわけではなく……と思いながら入会しました。 本当は気乗りしなかったのですが、町内会に入会しないとヤバい家族に思われたら嫌なので」 亜弥子さんは、その女性がいちいち嫌味ったらしく、また卑屈な物の言い方をすることに不快感を覚えた。 「私が着けていたフツーのエプロンを見て『やっぱ東京の人はエプロンまで違う。やだ、あたしったら。こんな田舎もん丸出しの前掛けで……ダサいと思ってるんでしょ?』と……。何かにつけこうなんですよ。ダサいんじゃなくてウザい!」 嫌味な口調の世話係のオバさんは、亜弥子さんが不快に感じていることを知ってか知らずか、数日後にまた自宅を訪れた。町内会に入った家族を歓迎したいとのことで、まずは亜弥子さんの夫に声がかかったのだ。 「ダンナは男の人だけが集まる飲み会に誘われましたが、絶対無理で……」 前の職場で人間不信に陥り、田舎でゆっくり働きたいと言って移住を決めた夫だ。初対面のオジさんたちと酒を飲ませることなど到底できないと亜弥子さんは思い、『夫は少し体調を崩して静養している』と言い訳をして参加を断った。すると…… 「『ええっ? あなた方の歓迎会なのよ。田舎では近所の助け合いが大事だから、顔を売っとかないと後で困っちゃうんじゃない?』と脅しのようなことを言われました」 さらにまた、「東京だと、近所の人と酒盛りなんてしないのよね。個人主義っていうか……。でもそういうお付き合いがなくなってきたから、今の若い子はダメになったのよ」という偏見まで披露されたという。 オバさんの嫌味な物言いを触れるたび、その先の暮らしが一気に不安になった亜弥子さん。しかし、このオバさんの「嫌味攻撃」は、まだほんの序章に過ぎなかったのである。 ☆亜弥子さんの「爪」にまで言及してくる田舎人の「東京者への差別意識」の実態は、後編にて詳報する。☆ 取材・文/中小林亜紀 PHOTO:Getty Images
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