「あなたの選択肢は世界」インターナショナルスクールに熱視線 通わせる親の期待と悩み #令和の親 #令和の子
「得るものも、失うものも」悩みは続く
「この選択が良かったのか、常に悩んでいます」。そう話す神奈川県在住のマキコさん(46歳)は、今年、長男を自宅から1時間半以上かかる都内のインド系インター校に入れ、学校近くに母子で部屋を借りて週末は自宅に戻る、という生活を始めました。そうしてまでも通わせたい理由がありました。 算数が得意な長男でしたが、発達障害の傾向があるとして幼少期から療育を受けていました。マキコさんは地方の小学校でいじめにあい通えなくなった経験があり、「日本の学校だと人と違う、苦手な部分ばかりが注目されてしまう」と感じていました。小学校受験に失敗し、その思いは強まりました。 「多国籍の中なら、人とはちょっと変わっている息子も受け入れてもらえるかも」。長男が好きな算数に力を入れているインター校は、「勉強ができているなら問題ない」と言ってくれているそうです。 しかし、インターを選択したことが、今後の長男の成長や進学にとって吉と出るかは、まだ分かりません。インターは文科省の管轄ではないため、小学校の卒業資格もなく、授業も日本とは違う各校独自のやり方で教えます。そのため、中学受験に向けて小4ぐらいで日本の学校に転校して対策を始める、という人もいると聞きました。「得るものもあれば、失うものも多かったのかな」と考えています。 でも、マキコさんは「もしも、この先、日本の学校や会社や社会が合わなかったとしても、英語ができて何か特技があれば、世界のどこかにきっと息子が輝ける場所があるかもしれない」と希望をつないでいます。 ※この記事は、withnewsとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。