三菱重工のジェット開発中止「事実なら大変遺憾」愛知・大村知事会見2月7日(全文2)
愛知県の大村秀章知事は7日、愛知県庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「愛知県・大村知事が定例会見(2023年2月7日)」に対応しております。 【動画】愛知県・大村知事が定例会見(2023年2月7日) ◇ ◇
コロナ禍で厳しいという状況はわれわれも認識
大村:そういう中で、2020年秋に、このスペースジェットのプロジェクトについては、いったん立ち止まって考えるという発表がなされたわけでございまして、それを受けて私どもは中部圏全体として、国が、やはり大変このコロナ禍で厳しいという状況はわれわれも認識しますので、国もしっかりてこ入れをしてこの航空宇宙産業を立ち上げるべきだと、さらに盛り上げるべきだと、そしてこの三菱スペースジェットのプロジェクトもやはり引き続き展開をしていくべきだということを、強く働き掛けをしてまいりました。ということでございますので、本日の報道が仮に事実だとすれば大変遺憾であり、極めて残念だということを申し上げざるを得ないというふうに思っております。 でもって、一方でです。なので、そういう中でありますので、私どもは、まずはそうしたことがありますのと、あと関係の企業さんが大変多くにわたるということでございます。やはり自動車産業はもちろんですが、航空機産業も非常に多くの部品産業をアッセンブリしてするインテグレーター、インテグレーション業界といいますかね、アッセンブリの最終飛行機製造会社が、そこにさまざまな部品のサプライヤーがいて、最後、組み立てて完成機を完成させると、それで市場に投入するということでありますから、そういう意味では大変多くのサプライヤー企業さんがおられます。
大きな影響を受ける企業は支援したい
そうした企業さんへの対応については、三菱重工さんが非常にきめ細かくやっておられるということは承知しております。それの設備投資を、とにかく今日、注文して、じゃあ1カ月後に部品が出る、そんなことはないのでですね。あらかじめ、こういう、先々、何年先にこういう発注があります、なので、こういう設備投資をして、こういうふうな供給を、部品供給をしてくれということでやるわけですよ、自動車も。飛行機だと、もっとですからね。もっと大型の、部品なり、部品点数も多いので。 そうした皆さんが、そういう受注がなくなるということになると、それに対する手当てどうするんだということになりますが、もうすでに三菱重工さんはその辺をきめ細かく、そうした設備投資部分でのサプライヤーへの手当てとか、いろんなこともやっておられるということは承知しておりますし、私どももそうした点ではやはり、愛知県としてもそこは大変大きな影響を受ける、特に中小企業の皆さんには、引き続ききめ細かな支援、きめ細かな支援を行っていきたいというふうに思っております。具体的にはさまざまな、業態転換だとか新商品開発とか、そうしたことに対する補助、また低利融資なども講じておりますので、引き続き三菱重工さんによくお話を聞きながら、状況を聞きながら、きめ細やかな支援、対応をしていきたい、万全の対応をしていきたいというふうに思っております。 一方で、この飛行機産業はコロナ禍で、もう確かに大変、もう本当に航空需要そのものがなくなったので、それは新たな機体の、飛行機の発注というのは、当然、エアライン、空港会社も手控えますから、そういう意味で世界の2大巨頭であるアメリカのBoeingとヨーロッパのAirbus、両方とも、もう大変な赤字に至り、大変苦境に立ち入っておられた。それをアメリカ政府なりEUがしっかり支えてるという構図にあるのはご案内のとおりですが、ようやくアフターコロナ、ポストコロナの中で飛行機需要も戻ってきていると。 Boeingの主力機体である、機材であるBoeing 787も、昨年12月には200機の大型受注を、アメリカの会社からあったということを聞いておりますし、今年は、Boeing 787は月産5機ですね。さらに2年、3年後には月産10機を超えるという計画が示されておりますので、そうなりますとコロナ前にだんだん戻るということですから、また飛行機、航空機の需要が戻っていく。