国に先行したマスク着用の見直し「僕はやりたい」 名古屋・河村市長が会見
国に先行したマスク着用の見直し「僕はやりたい」 名古屋・河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は30日、市役所で定例記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスに対して、子どもたちにとっても「元気で仲良く外で遊ぶのが自然免疫力を高めるのではないか」と強調。感染法上の扱いが2類相当から5類に引き下げられる見通しに関連し、学校現場でのマスク着用の見直しを国より先に進めるかどうかにも「僕はやりたい。いっぺん教育長などに相談してみます」と述べた。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2023年1月30日)
5類引き下げ判断「遅かったんじゃないか」
河村市長は前回23日の会見でも、コロナ対策について「元気にみんなで、いっぱい飲んでカラオケを歌って、自然免疫をきちっとつくるということが基本的な方法」と発言し、市の公式見解とは違うと一部で物議を醸した。 政府が感染法上の扱いを5月8日から5類に引き下げる方針を発表したことには、「世界の状況からみると遅かったんじゃないか」と指摘。学校現場での黙食やマスク着用に「なんか息苦しい」などと繰り返し否定的な見方を示し、教育委員会に対して「柔軟にやってちょうよと、さらに言いたゃあと思います」と述べた。
アジア大会の経費増「柔軟に考える必要ある」
2026年に愛知県で開催予定のアジア競技大会をめぐり、大会経費が当初計画より大幅に増えていると報じられていることについては、「無駄遣いはいかん」としながら、「柔軟に考える必要がある」との考えを示した。 報道によれば、当初850億円と試算された大会経費が、物価高騰などの影響で最大1400億円余りに増大し、競技数を減らすなど大会規模の縮小も検討されているという。 河村市長は「コロナもはじめ、特殊事情でいろんなものが高騰している。(850億という当初計画に対して)めちゃくちゃ頑なな気持ちではありません」とし、市民が納得する説明をすることを条件に経費増も受け入れる可能性を示唆した。 大会組織委員会の会長は愛知県知事、会長代行が名古屋市長という関係だが、「私は静かに流れを見させていただく」「(あいちトリエンナーレと同様に)なんべん言ったって会長は無視ですから」と述べた。 (関口威人/nameken)