話題の「ChatGPT」こんなに使えたら本当にすごい! 目からウロコの使い方を解説|GPTs活用事例も
■ 高校生レベルの物理問題を解いて、さらに解説させる 「モンキーハンティング」という物理の問題がある。木から自由落下していく猿(目標物)を撃つとしたら、果たしてどこを狙えばいいのかという計算問題だ。
まず、ネット上にあるモンキーハンティングの問題をChatGPTにコピー&ペーストすれば、答えは簡単に求められる。加えて「可視化して」「アニメーションにして」とプロンプトを入力すれば、実際にそのアニメーション図表まで作成されてしまう。落下物のアイコンを猿にしたり(イラスト生成AIなどで作成したものを別途アップロードする必要あり)、衝突点に視覚効果を残すことも可能だ。
さらに「この実験を高校生向けに解説して」と依頼すると解説文を表示する。「この解説と先ほどの動画を統合して教材にして」という、かなり無茶な注文にも応えてくれるのがChatGPTの凄さだ。PDF形式の教材では動画を含められないとChatGPTが返答しても、ユーザーが「HTMLで作成して」といえば、それをこなしてしまう。
橋本氏はこの用例として、たとえば学校の現場を挙げる。教科書に載っている問題とChatGPTで組み合わせることで、見栄えよい解説動画へと短時間で仕上げられる。教材作成に苦労している教員にとって、メリットは大きい。
4.地図情報の活用
■ GeoShapeからレポート文書を作成する
政府サイト「e-Stat 政府統計の総合窓口」では、GeoShapeと呼ばれる地理情報データが公開されている。これは市区町村などの単位で公開されており、たとえば千代田区のGeoShapeデータをChatGPTに読み込ませて「(前略)人口を階級化して濃淡で地図上可視化して」とすると、ほぼそれだけで同区の町名・番地別の人口分布を、地図上で、かつ色の濃淡で示してくれる。
「人口の多いトップ10の地区について理由を考察して解説レポートを作成して」と付け加えれば、トップ10を抜き出して解説文を生成。さらに「上記の人口分布の地図と分析に、まえがきと結論パートを追加して、Wordの立派なレポートを作成して」のプロンプトを入れれば、体裁が十分に整った1本のWord形式レポートにまで仕上がってしまう。橋本氏も「これだけのレポートを大学で出されたら困ってしまう」と、思わず漏らすほどのできだ。