話題の「ChatGPT」こんなに使えたら本当にすごい! 目からウロコの使い方を解説|GPTs活用事例も
この操作だけでもグラフが作れるが、さらに「時系列のアニメーションにして」と指定すれば、折れ線の様子がアニメーションになる。なお、ChatGPTは日本語のグラフを作ろうとすると失敗しやすいため、日本語フォントのファイルを同時にアップロードするのがテクニックだと橋本氏はアドバイスした。
■ 複数のデータを組み合わせて
次に紹介されたのが、JR山手線の駅別乗降客数をグラフ化する方法だ。まずは、駅の緯度経度情報がCSV形式でまとめられたデータをネット上から入手し、ChatGPTに読み込ませる。この状態だと表示が複雑なので、「(緯度経度を消して)『品川駅』のように駅名のみの表示にして」「駅順で線で繋いで」とすれば、修正され、路線図風の見た目のグラフができあがる。
この状態で、JRのWebサイトから入手した駅別乗降客数(1日あたり)のCSVファイルを追加アップロードする。今回のケースではこれだけで、特にプロンプトを指定することもなく、乗降客数の多さに連動する形で駅名マーカーのサイズ分けをしてくれた。「1駅ずつ順に表示されるアニメーションにしてMP4動画形式で保存してください」のプロンプトにも難なく対応する。
この乗降客数グラフ作成にかかった時間は15分程度とのこと。Excel単体でもアニメーショングラフは作成できるが、そのハードルの低さという意味ではChatGPTには大きな価値があるのではないか、と橋本氏は評する
3.シミュレーションの作成
■ 実は複雑な計算を、手軽に実施
参照すべきデータがなくても、ChatGPTはさまざまなシミュレーションを行うことができる。「棒人間1000体が画面を動き回り、濃厚接触した人間にウィルス感染を広げていくシミュレーション動画」という程度のプロンプトでも、感染を示す赤の傍点が画面内へ段々広がっていくという、かなりキャッチーな動画を作成できる。
「地図上の30か所の巡回セールスマン問題を解くシミュレーションを映像化してください」というプロンプトへの応答も興味深い。この問題は、数学的な意味ではかなり難しい。それでもChatGPTは使うべきアルゴリズムを提案し、問題を解いたうえで、その結果をアニメーションにしてくれる。