【管理職になる?ならない問題】30代女性のリアルな現在地
Q キャリアを考える上で、いちばん大事にしていることは?
1 ワークライフバランス 2 収入の多さ 3 仕事のやりがいが大きいこと 4 人として成長できること 5 興味のある仕事ができること (複数回答可) 1位の「ワークライフバランス」は、2位の倍の票を獲得。理由は、「人生でいちばん大切な軸は家庭。仕事のために家庭を蔑ろにはしたくないので、バランスのよさが重要」(金融・31歳)、「自分の時間がなければ、何のための収入なのかわからない」(鍼灸師・34歳)など。6位以降は順に、「安定していて不安がないこと」「職場での人間関係が良好であること」「自分が評価されること」
Q 現在所属する部署に、女性の管理職はいますか?
規模を会社全体に広げると、「いる」の割合は89%。また、「身近にロールモデルとなる女性管理職がいる」と回答した人は26.9%だった。そのロールモデルを尊敬している理由としては、「子育てをしながら仕事もしっかりとこなし、周囲との関係も良好」(営業事務・36歳)といった、育児との両立を挙げる回答が目立った。
Q 入社したばかりのときと今で、管理職に対する考え方は変わりましたか?
社会人として経験を重ねた結果、管理職に対する意識が変わった人が35.5%。そのうち、「『管理職になりたくない』とより強く思うようになった」人が「『管理職になりたい』とより強く思うようになった」人より圧倒的に多かった。
Q 「管理職になりたくない」とより強く思うようになった理由は?
「家庭を大事にしたい気持ちが強くなったから」(経理事務・33歳) 「上司の働き方が異常すぎる。今より大幅に忙しくなるわりに給料が見合っていないと思う」(IT・29歳) 「これ以上、精神的ストレスを増やしたくない」(看護師・37歳) 「職種的に新規事業が多いので、現場の仕事をしながら中間管理職としての動きを求められることになり、プライベートとの調整が難しそう」(SNSマーケティング・39歳) 多くの人が挙げていたのは、結婚や出産を経てワークライフバランスを重視するようになったことによる意識の変化。次に多かったのが、身近な管理職の働き方を見て「あんなに働きたくないと感じた」という拒否反応。「管理職に興味がある」派よりも、プライベートやメンタルヘルスを重視する傾向が。