革靴職人目野健太氏に聞く、「Orphée(オルフェ)」ビスポークシューズの世界
「BESPOKE SHOES(ビスポークシューズ)」(オーダーシューズ)と聞くとカジュアルファッションではまだまだ馴染みが薄い。
革靴職人、目野健太氏が手がけるブランド「Orphée(オルフェ)」のアイテムや靴作りのプロセスを紹介しながらその世界に触れてみよう。
Orphéeが提案するオーダーシューズの種類
ビスポークシューズといっても革靴を作ったことのない人たちにはなかなか縁がなく、敷居も高い気がする。Orphéeではオーダーからお渡しまでの工程を、「BESPOKE(ビスポーク)」、「MTO(エムティーオー)」「AIDA(アイダ)」という3種類の独自のメニューに分けて提案している。これを分かりやすく説明してもらおう。
「まずはBESPOKEのご説明からさせていただきますと、足の採寸・オリジナルデザインの相談→オリジナル木型(ベースラスト)の製作→仮縫い靴製作→フィッティング→本靴製作→納品という流れになります。
その人だけのオリジナル木型を製作するだけでなく、デザインもほぼゼロからオリジナルのものを作るフルオーダーメイドの革靴で、素材や理想の履き心地、装飾なども、細かくご要望いただけます。お値段は税込で364,100円になります」
「次にMTOは“メイド・トゥ・オーダー”の略なのですが、お客様の足を採寸させていただいて、計測結果を基にこちらで用意した木型をベースに、一人ひとりの足に合うよう造形して革靴を作るオーダー方法です。 デザインはベースモデルとなる6種類の中から選んでいただけます。はじめてのオーダー靴を作られる方にはおすすめのメニューです。お値段はデザインや革によって変わるのですが、税込で173,800円または181,500円になっています」
「さらにAIDAというのはBESPOKEとMTOのあいだに位置するオーダー方法で、足の採寸→オリジナル木型の製作→仮縫い靴製作→フィッティング→本靴製作→納品という流れで、デザインはMTOと同じくベースモデルから選んでもらいますが、木型は調整だけでなくベースラストを元にその人だけのオリジナルを製作します。 BESPOKEでもそうなのですが、その後仮縫い靴にてフィッティングも行い、本当に自分の足に合った履き心地を体験してみたい方におすすめです。お値段は税込で266,200円です」