満足度の高い“オモチャ”!? 〈メルセデスAMG〉A45 S 4MATIC+ ファイナルエディション
インテリアでは、スポーツシートのヘッドレスト部分にイエローのモデル刻印が入るほか、同じくイエローステッチの入った専用レザー内装が用意された。ステアリングもレザー×起毛のエコレザーに包まれたAMGパフォーマンスステアリングが備えられ、グリップも握りも上場。チェッカーフラッグを連想させるモチーフが刻まれたアルミニウムインテリアトリムはドアパネルやダッシュボードに。専用フロアマットやステップカバーもファイナルエディション専用となった。いや~、豪華! で、走ってみるとこの派手さにそぐわないと感じるほどに、パワートレインの豊かな成熟を味わえた。421PS/ 500Nmのスペックをほぼ余剰に生かし、デフォルト走行モードのコンフォートでは実にジェントル(だけど密度高め)。AMGの真髄である、S→S+→PROとレベルを上げていくほどに、エキゾーストサウンドも、トルクもパワーもサスペンションもハードになっていく、このキッパリしたキャラ変もわかりやすくてニヤリ。AMGらしいクイックなハンドリングに、ほどよく締まったアシのバランスもお見事だ。FFレイアウトを感じさせないノーズの軽やかさはおそらく、リフトを防ぐエアロパーツの効果も大きいと見た。お値段実に1100万円超え、しかし満足度の高い“オモチャ”になること大請け合いなのだ。
気になるスペックは?
★DATA 〈メルセデスAMG〉A45 S 4MATIC+ ファイナルエディション ●全長×全幅×全高:4455×1850×1410㎜ ●車両重量:1670㎏ ●ホイールベース:2730㎜ ●エンジン:2.0ℓ直列4気筒ターボ ●最高出力:310kW(421PS)/6750rpm ●最大トルク:500N・m/5000~5250rpm ●トランスミッション:8速オートマチック ●駆動方式:四輪駆動 ●税込み価格:MANUFAKTURマウンテングレーマグノ(マット)1185万円、ポーラーホワイト(ソリッド)1150万円
文=今井優杏