82歳料理家・村上祥子 人生100年時代「粗食が理想」は過去のモノで…シニアにオススメ<レンジで短時間・肉じゃが>レシピ紹介
82歳の料理家・村上祥子さん。その元気の秘密は、日々の食事と前向きな考え方にありました。手軽に栄養が獲れる家庭料理を目指した「村上流レンチンレシピ」をはじめ、じぶん時間を目いっぱい楽しむための生きるヒントが満載のエッセイ『料理家 村上祥子82歳、じぶん時間の楽しみ方』より一部を抜粋して紹介します。 【レシピ公開】レンチンだけで「肉じゃが」を美味しく作る秘訣 * * * * * * * ◆「ちゃんと食べる」で健康を維持 私が82年生きてきて思うのは、「元気のもとは1日3食コツコツ食べる。 食べるが早道、安上がり!」ということ。 毎食、たんぱく質食材130g、野菜100g、ご飯1杯(150g)、そして1日に牛乳1杯が基本。 そして、栄養バランスよく食べること。 こうすると、たんぱく質や炭水化物、ミネラル、ビタミン、カルシウムをバランスよく摂ることができます。 ステーキや鰻など、たんぱく質豊富な食事もいいのですが、経済的に考えても毎日は続けられません。 飽きてもきます。 人間の体は工場のようなもの。 食材を入れ、体内でブドウ糖やアミノ酸に変えてエネルギーを生み出し、筋肉や臓器、血液やホルモンなどを作らなくてはなりません。
◆料理の基本を知って損はない! 毎日元気に働き続けるためには、コツコツと栄養バランスのよい食材の補給が必要です。 私は仕事をはじめたときから、「うまい」だけでなく、「早い」「簡単」な料理を提案してきました。 専業主婦であっても、働く人であっても、三食毎日作るのは大変です。 早く簡単にできる料理法を紹介して、皆さんに実践してもらえたらと思ってきました。 日本では、料理というものは長い時間をかけて習得するものとされてきました。 女性が家にいて家族のために料理を作ることが建前だったのです。 今は、性別・年齢関係なく、自分自身が生きるために、その燃料を体内に摂り入れるために料理をするという時代になっています。 結婚しない人は、男女問わず自分のために料理を作ります。 また、妻に先立たれた男性も自分のために料理を作らなくてはなりません。 人生、何がどうなるかわからないのですから、料理の基本を知っていて損はないと思います。