コロナ分科会の尾身会長が会見(全文3)みんなが納得できるぎりぎりの線
感染を下火にするなら人流を完全に断てばいいが
先ほどの、もう1回いいですかね、グラフ。ここ一応来てる。こっちなんかかなり来てて、また。だからちょっとここでなんかいいんじゃないのかみたいな感じ。だからもうちょっとというメッセージですよね。それを1カ月、2カ月なんていったら、それはみんな。つまり、理屈はいいですね。さっきの100%、10割削減というのと一緒で、これ1カ月、2カ月やったら理屈の上でいいけど、今われわれのジレンマは、今われわれの社会が直面しているジレンマは、感染を下火にするなら人流をもう完全に断ったらいいんですね。ロックダウン。 しかし今、多くの人がそういうふうな雰囲気には、みんな外に出たい。そこではやっぱりある程度みんなに納得のあるようなことで、今下がってるのが、もうちょっとだけ頑張れば、今まで来た道を帰るわけですよね。言ってみれば今までここに来たその距離だけを2週間の間にやってくれと言えば、少し納得感というか、現実感というか、ちょっと頑張って。これを100倍、今までの距離の100倍行ってくれっていうのは、これはマラソン、皆さんも若いころ、今まだ皆さん若いけども、マラソンで20キロでも40キロでも、あと2キロって言ってくれれば頑張るけど、あと半分なんて言ったらちょっとがっくりきますよね。そういうことで、目標がある程度見えているというようなことで、そういう部分もあって。だからこれは理想と、理想といいますかね、と、現実の社会の、ある意味じゃ、みんなが納得できるぎりぎりの線がどこなのかというのが今回の線だと思います。
もう一歩やっていただければありがたい
あと、ごめんなさい。日本医師会ね。はい、ごめんなさい。これは、日本の医師会の先生方は本当にもう、今回もいろんなことで、当初から例のPCRの検査なんかもずいぶん医師会の先生方と、頑張っていただきましたよね。別のルートをつくってくれて。そういう意味では、医師会の先生方は個人として、それから組織として一生懸命頑張っていただいたと思いますが、ここまで来ると病院治療という、全て病院でやろうというよりは、やっぱり軽症者なんかが小まめに地域、で、宿泊療養もそうですけど、地域の医師会の先生たちも、今までも頑張っていただいたんだけども、病院だけで医療を完結するってことはできませんよね。地域の開業医の先生の訪問看護とか在宅医療とかオンライン診療とか。あるいは今度、宿泊療養施設を立てるんだったら、そこに医師会の先生たちが少し輪番でも行ってもらうとか、いろんな。病院の先生は、重症で、もうそこで付きっきりになっちゃっていますから、もちろん医師会の先生と病院の先生が連携して。 そういう意味で一生懸命やっていただいたけれども、もう、今、これ危機ですから。自然災害ですから。一般の医療もやられて大変だと思うけど、これはそういう基部、みんなが自然災害で、できることはみんながそれぞれの持ち場というかでやっていって、医師会の先生たちにも、もう一歩やっていただければありがたいなという、そういう気持ちですね。 司会:ありがとうございます。そのほかご質問ある方いらっしゃいますか。それでは3列目、真ん中の列の方お願いします。