「知識を持つことで災害時の女性への対応も変わっていく」Bé-A〈ベア〉が取り組む「生理セミナー」
「yoi」ではSDGsの17の目標のうち「3. すべての人に健康と福祉を」、「5. ジェンダー平等を実現しよう」、「10. 人や国の不平等をなくそう」の実現を目指しています。そこで、yoi編集長の高井が、同じくその実現を目指す企業に突撃取材! 今回は、超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」が取り組む「生理セミナー」について、代表取締役CEOの髙橋くみさんにお話を伺いました。 【画像】yoi編集長高井の突撃♡ となりのSDGs
◆「Bé-A〈ベア〉」とは? 「Girls be ambitious. 望めば変わる。人生も、世界も。」をコンセプトに、女性をはじめ、すべての人の心身の健康と活躍を応援する超吸収型サニタリーショーツブランド。ブランド立ち上げから生理セミナーやショーツ寄贈などの支援を行っており、2024年からは女性をエンパワメントし、女性につながるすべての人々とともに豊かに生きる社会を築くことを目的としたソーシャルプロジェクト「GBA(ジービーエー)」をスタート。企業とのコラボレーション、国内外での生理セミナーや吸水ショーツの普及支援活動、情報発信などを行っている。
「次世代によりよい世界を手渡したい」という思いのもとスタートした「生理セミナー」
高井 今回は、ブランド設立当初から行われている「生理セミナー」について、立ち上げのきっかけや思いはもちろんですが、中学校や高校での開催にいたるまでのお話も詳しくお伺いできたらと思います。 髙橋 ありがとうございます。生理セミナーは、女性支援のためのソーシャルプロジェクト「GBA(ジービーエー)」のひとつで、もともとブランド立ち上げ時のクラウドファンディングで1億円を達成したときから、「これだけ生理で困っている方たちがいて、期待してくださっているんだ」と強い使命感がありました。 そして、クラウドファンディングの目的のひとつだったジュニア用吸水ショーツをつくるにあたって、「生理を含めた性教育とセットで届けなければ伝えきれない」と考えたことがきっかけです。その思いを阪急阪神百貨店のバイヤーの方にお話ししていたら、「阪急うめだ本店で、親子向けの生理セミナーをやりませんか?」と言っていただいて。 高井 以前、ゲランの取り組みについて取材した際も、やはりスタートは百貨店での開催でした。そこから、どうやって学校での開催にこぎつけたのでしょう? 髙橋 生理セミナーを続ける中で、参加者の方たちから「これを学校でもやってほしい」という声が上がりはじめたんです。ちょうど同じ頃、親子向けセミナーが紹介された記事を見てくださった湘南学園中学校高等学校(神奈川県)の高校生から「うちの学校でやってほしい」とご連絡をいただき、2022年に実施することができました。 また、私たちはユーザーの方を中心とした「ベア サークル」という生理ライフをよくする会を運営しているのですが、メンバーに全寮制の中高一貫男子校である海陽学園(愛知県)で保健体育を担当している女性がいらっしゃって。彼女が2年がかりで学校を説得して実現してくださり、それらの記事を見た方たちからも声をかけていただくようになりました。