本はつまらないところを「読み飛ばし」たっていい 子どもが「読書に飽きなくなる」3つのコツとは
本は読むけれど、読書時間がいつも短い、自分の知らない分野の本に手を出さない……。子どもの読書に「あるある」なお悩みは、もしかすると「読書体力」がまだついていないのかもしれません。読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を運営する笹沼颯太さんに、子どもの読書を一歩進ませるアドバイスを聞きました。 【写真】笹沼さんが小4でハマった本はこちら ■1)短い一冊をどんどん読んで「読み慣れる」 ――子どもの読書に関して、本は読むけれど「すぐにやめてしまう」「すぐに飽きてしまう」といった親御さんの声をよく聴きます。これは、集中力の問題ですか? 本を長い時間続けて読めないのは「疲れてしまう」から。ヨンデミー流にいうと、本を読むための「読書体力」がまだついていない状態なのです。ですから、読んでいるうちに頭が疲れてきて、集中できなくなってしまうんですね。 ―――「読書体力」はどのようにして鍛えていけばいいですか? その方法はいくつかあるのですが、まずは「読み慣れる」ことがいちばんです。本を読むことに「慣れる」のです。 コツは「長い物語本を読む」ことではなく、シンプルに「たくさん読む」こと。短い一冊でいいのです。その分、累計を増やしていきましょう。コンスタンスに、たくさん読み重ねること。これが読書に慣れる方法、つまり読書体力を上げるいちばんの方法なのです。 ■2)「ラク」な本ならどんどん読める 次は、「かんたんな本」にすることです。子どもがストレスなく読み続けられるレベルの本を選びましょう。 知らないことばばかり出てくると、読んでいて疲れてきますよね。大人でもそうだと思うのです。たとえば「古典」。詳しい人ならスラスラ読めますが、そうでない場合はなかなか読み続けられませんよね。子どもも同じなのです。 ――ラクな本ばかり読んでいて、レベルアップできるでしょうか。 まずは「読書体力」をつけることが大切です。読書体力がつけば、大人から言われなくても、自分からどんどん本を読むようになります。