FC東京が”反則肘打ち”レアンドロに科した出場停止&罰金の独自追加処分は甘いのか、厳しいのか?
ただ、昨シーズンを含めたレアンドロの度重なる反則行為を、FC東京側も問題視していたのだろう。リリースのなかでこう綴っている。 「FC東京では、レアンドロ選手本人と面談および厳重注意をおこない、本人も事の重大さを認識し、猛省しております。クラブとしては、Jリーグ規律委員会の処分を真摯に受け止めるとともに、クラブ独自の処分としてレアンドロ選手に対して2試合の追加出場停止および制裁金の処分を決定いたしました」 同時に監督者としてレアンドロをマネジメントする責任を果たせなかったとして、大金直樹代表取締役社長、古矢武士トップチームマネジメント部長、そして長谷川健太監督がそれぞれ月次報酬の5%を、2ヵ月にわたって自主返納する。 FC東京から科された出場停止の対象試合は、大会連覇を目指して、くしくも名古屋とホーム&アウェイで対戦する10月6日(豊田スタジアム)、10日(味の素スタジアム)のルヴァンカップ準決勝。制裁金は100万円に決まった。 さらにJリーグ規律委員会から科された出場停止のリーグ戦が、25日の浦和レッズ戦(味の素スタジアム)を皮切りに、10月2日の川崎フロンターレ戦(等々力陸上競技場)、そして同23日の鹿島アントラーズ戦(味の素スタジアム)と続く。 シーズンが佳境に差しかかった大事な時期に、約1ヵ月間にわたって公式戦のピッチに立てない状況を招いた、自らの愚かな行為を心の底から悔いあらためる時間にあてさせるために、FC東京は厳しくも温かい環境のもとでレアンドロを見守っていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)