「不正が潜在化して温存されていった」日野自動車会見8月2日(全文2)
不正行為が始まったのは何年何月か
読売新聞:読売新聞の【ナカムラ 00:28:04】と申します。よろしくお願いいたします。排ガスのところでちょっとお伺いをしたいんですけど、記載のありますE6、E8、E9といったような規制の名前が書かれているんですけど、それぞれの規制が始まった年は分かるんですけれども、具体的に不正行為が始まったのが何年、もっと言うと何月というふうに認定できるのかを教えていただきたいのが1点目です。まずそちらからお願いします。 榊原:E6規制が始まったのは2003年。2003年から適用開始ですんで、エンジンの開発はそれより前の段階になりますから、2000。 沖田:今のご質問ですけども、E6規制は2003年10月から適用開始の規制となっております。なので、それまでには認証申請を終えていかなければいけないと。そうしないと2003年10月以降、出荷できないということになりますので、それまでに開発を終えて認証を取得したということは確認しておりますけども、今ちょっとすいません、手元でどの機種を何月何日に申請したかということまでは、ちょっと手元にデータがございません。 読売新聞:ということになりますと、少なくとも2003年10月より前から不正は行われていたという認識でよろしいんでしょうか。 沖田:E6について、そうだと思います。 読売新聞:分かりました。2点目なんですけれども、燃費のほうで不正の記載、「燃料流量校正値を燃費に有利となるよう操作するなどの不正行為を行い」とあるんですけれども、これは日野さんの中だけでやる検査なのか、それとも国交省の方が立ち会ったりする検査なのかというと、どちらになるんでしょうか。
担当者が数値を自由にいじってしまった
島本:燃料流量計の検定っていうのは、専門のメーカーさんが流量検定を行いますので、校正自体は外部メーカーによる校正が行われているというふうに思います。その燃料流量の校正値自体は、日野自動車の中で機器を操作することによって変えれるような状況になっておりましたので、担当者が数値を自由にというとおかしいですが、いじってしまったということです。 読売新聞:つまりそこには、別に国交省の方が立ち会って検査をするようなことではなかったっていう。 島本:はい。そういうことです。 沖田:今のご質問は、認証取得時のご質問かと思うんですけども。 島本:あ、検定ではない? 沖田:検定のことですか。 読売新聞:「燃料流量校正値を燃費に有利となるよう操作するなどの不正行為を行い」というところについてです。 島本:あ、すいません。私が今ご説明したのは、燃料流量計の校正を行う、要は正確性を検定するときのお話で、ご質問の意味は。 読売新聞:この2006年4月、5ページの2段落目の最初のところに書いてあるところなんですが。 島本:あ、じゃあそれは。 沖田:どの5ページかしら。おそらく、認証取得時のお話をされているんだと思うんですけども、認証取得の方法、詳細報告書にはございますけども2つありまして、1つは審査官立ち会いの下で行う、今、国交省というお話がありましたけども、正確に言うと自動車審査部の独法のほうの審査官の方が来られて、立ち会いの下に行う認証立ち会い試験と報告書で呼んでおりますけども、こちらについては立ち会い官の方の立ち会いがございます。 もう1つは、認証社内試験と呼びまして、一部認証、社内だけで行う試験を認証試験の一部として行うことも認められておりまして、そのときは審査官の立ち会いというのはございません。 燃料流量校正値をいじった行為、燃費に有利なほうに変更した行為については、両方の試験において認められています。その行為が認められているということです。 読売新聞:つまり立ち会ってた試験でも不正があったと認められているということですか。 沖田:はい。ただ、その場で校正値をいじるわけではありませんので、事前にいじっておいて試験を受けたということです。 読売新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会1:それでは真ん中の列の一番前の方、お願いいたします。