10ー0大勝でW杯アジア最終予選進出決定も吉田麻也が実力差大きい2次予選方式に「クエスチョン」と問題提起
アメリカ、カナダ、メキシコの3ヵ国で共催される2026年のワールドカップは出場国が現状の「32」から「48」へ、アジアの枠も「4.5」から「8.5」に増える。しかし、肝心の本大会で結果を残せなければ、出場枠をさらに増やしたいと目論む他大陸との間で、どのような力学が働くかわからないと吉田は危惧しているのだろう。 「なので、2桁得点で勝つ試合が続けば、おのずとそういう(アジア予選のレギュレーションに対する)クエスチョンが出てくるんじゃないかと思っています」 東京五輪に臨む男子代表のオーバーエイジに選出されている吉田は、ミャンマー戦をもってA代表を離脱。DF酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)とともに、31日から合流するU-24代表の戦いへモードを切り替えた。 「体がふたつあれば両方に出たいくらいですけど。オーバーエイジ枠で入るので、監督、スタッフ、選手たちに納得してもらえるパフォーマンスを出せるように集中したい」 9月にスタートする予定のアジア最終予選へ最高の形でつなぎ、その先に待つ未来へ問題を提起するためにも、6月シリーズで待つタジキスタン、キルギスとの2次予選(ともにパナソニックスタジアム吹田)は決して消化試合にしてはならない。 (文責・藤江直人/スポーツライター)