「朝倉未来で稼ぎたいなら逆でしょう」トラッシュトークを仕掛ける平本蓮の本心
矛先は朝倉未来がプロデュースする1分1ラウンドの格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」にも向けられた。 「ブレイキングダウンもエンターテインメントのコンテンツに全振りしているのなら文句は言わない。素人のけんか大会が面白いなら、それでいい。でも、出ている素人が変に格闘家ぶって『RIZIN出場を目指しています』とか言うから『なめてんじゃねえぞ!』ってなるんですよ。 あいつらが格闘家ぶることなんて誰も求めていない。『こいつらチョー弱え~』って爆笑して楽しむのがブレイキングダウン。おまえらが練習しちゃダメだろって。そんな勘違いしているヤツをジムで見かけたら血祭りにあげてやります(笑)」
頭蓋骨を折られた夜を忘れない
SNS上での挑発、過激な発言ばかりが取り上げられがちの平本だが、これまで格闘技とは真摯に向き合ってきた。高校1年時の2014年11月、新生K-1旗揚げ戦のリングに上がり『K-1甲子園』で優勝、その後にプロデビューを果たしキャリアを積む。その間にゴンナパー・ウィラサクレック、ゲーオ・ウィラサクレックといったタイの強豪選手からKO勝利も収めている。K-1ファイターとして将来を嘱望されていたが、さらなる強さを求めてMMAに転身した。 「父親は、本気でプロボクサーを目指していたんです。でも脳内の水分量が多く、そのためプロテストが受けられずボクサーになることを諦めました。そんな父に9歳の時、家の近くにあったキックボクシングのジムに連れていかれた。やってみたら『こんなに面白いものはない』と思えてはまりましたね。そこに那須川天心も入ってきて、ずっと一緒に練習していました。 K-1に進んだ後、20歳の誕生日を迎える頃に自分の中で、いろいろ考えることがあった。 この先の自分の人生、このままでいいのかと。デビューの頃からファイトマネーはほとんどない、チャンピオンクラスになってもファイトマネーだけでは食っていけない。すごい絶望を感じた。俺はもっと違う道を歩みたいと考えて親に相談したら、『いいじゃん』って言ってくれた。それでK-1から離れることを決めました。 MMA挑戦のきっかけはノリ(笑)。いつも、ノリから始まる。2020年6月に、榊原(信行/RIZIN CEO)さんとYouTubeのライブ配信をやったことがあって、その時に『(平本が)MMAやるのを見たい』という声がめっちゃ多く届いていた。ここで『MMAやります!』って言えば盛り上がるなと思って、ノリでそう言ったんですよ」