アイスペースの月着陸機、15日に米国で打ち上げ 日本の民間初の月面着陸に再挑戦へ
日本の宇宙ベンチャー「アイスペース」(東京都中央区)は9日、同社2機目の月着陸船を、日本時間15日午後3時11分に、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから、米スペースXのロケット「ファルコン9」で打ち上げると発表した。月面着陸に成功すれば、日本の民間企業として初の快挙となる。 【写真】月着陸船の打ち上げ日が決まり、カウントダウンの時計を披露したアイスペースの袴田武史CEO 1機目の月着陸船は一昨年4月、高度認識システムの不具合で月面に高さ約5キロから墜落し失敗しており、今回は「雪辱戦」の位置付け。袴田武史CEO(最高経営責任者)は、9日に同社で開いた記者会見で「失敗のくやしさを経験しているアイスペースだからこそ、失敗に学び、再挑戦することの大切さを知っている。月着陸を成功させ、世界に興奮を届けたい」と話した。 着陸船は高さ約2・3メートルで、上部に全長約54センチの小型月探査車を搭載。5月末~6月初頭にも月の北緯60・5度、西経4・6度にある「氷の海」の中央に着陸する計画で、搭載する小型月探査車で月の砂を採取し所有権を米航空宇宙局(NASA)に販売する。