『アメトーーク!』SPで家電芸人たちが紹介した商品は? 最新&アイデア家電14品を一挙振り返り
12月31日の夜18時より、『アメトーーク!』の年末特別回が放送された。毎年さまざまなコーナーに分けて放送される同番組だが、特にテックメディアで注目したいのは「家電芸人」のコーナー。家電好き、あるいは家電の知識が豊富な芸人たちがさまざまな商品を紹介していく企画だ。 【画像】クラウドファンディングで4億円を集め話題のスピーカー 今年の家電大好きメンバーとして登場したのは品川庄司・品川、松橋周太呂、かじがや卓哉、土田晃之、チュートリアル・徳井義実、水田信二の6名。いずれの芸人も家電には目がないマニアたちだ。MCは蛍原、ゲストに千原ジュニア、松本若菜が登場。 ゲストのうちのひとり、千原ジュニアは同コーナーへ2年前に出演した際に紹介されたダイニチのハイブリッド式加湿器『HD-LX1222』を実際に購入。MCを務める蛍原も今年夏の放送回で紹介されたPanasonicの冷凍冷蔵庫『NR-F53CV1』を購入したとのことで、今年も紹介される家電に期待を寄せる。 というわけで本稿では、同コーナーで紹介された家電をピックアップし、それぞれの芸人がプレゼンする“推し”ポイントと共に紹介していく。 ■Panasonic『ジアイーノ』 最初に登場したのはPanasonicの空気除菌脱臭機・ジアイーノ。6年前の放送回で初登場した「ジアイーノ」。当時も大きな反響となった本商品だが、今回登場したモデルでは値段が半額以下、サイズも大幅に小型化している。 スタジオでは6年前に同じく「くさや」を使った実験でビフォーアフターを比較。臭気に思わず顔をしかめ叫ぶ千原ジュニア・蛍原だったが、ジアイーノの電源を入れた実験ブースに入ると余裕の表情。ふたりが「プールの匂い」と表現する通り、電源を入れた後は臭気をキャッチして消毒臭が発生するそう。土田いわく臭気が落ち着くにつれ、徐々に匂いもしなくなるとのことで、効果は抜群のようだ。 ■Shark『EVOPOWER SYSTEM NEOⅡ+』 かじがや卓哉が紹介したのはSharkのスティッククリーナー『EVOPOWER SYSTEM NEOⅡ+』。以前の放送回でPanasonicの自動ゴミ収集ドック付きクリーナーが紹介された後から登場したのがこのSharkの自動ゴミ収集ドック付きクリーナーで、現在では市場の売り上げトップクラスを走るメーカーに成長しているそう。 こちらの商品には「エッジセンサー」と呼ばれる機能が搭載されており、これをONにすると壁際を識別して自動で吸引力を約2.5倍に高めてくれる。端っこに溜まりがちなホコリやゴミを綺麗に吸い取ってくれるので、これはかなり便利そうだ。 ■Panasonic『MC-NX810KM』 続いて土田はPanasonicのスティッククリーナーから、マイクロミストを噴射する機能を搭載した最新モデルを紹介。マイクロミストの利点は、吸引しづらいフローリングの細かい溝に詰まったハウスダストが吸い込みやすくなることだと語る。 クリーナーから噴射されたマイクロミストがハウスダストとブラシに付着し、ブラシの水分とくっついてそのまま床の溝から“剥がす”ようにして吸い取ってくれるのだ。また水拭きだと床が濡れてしまったり、畳の部屋には使えなかったりするが、マイクロミストは吸い込む際の風で気化するため問題無いのだという。 これには千原ジュニアも「これやん♡」と大喜び。実際に機能をON/OFFで比較したところ、ONの状態で吸い込んだ方はすっかりツルツルに。土田は、現在の価格は約9万円だが、ジアイーノの例と同じように話題になって売れれば改良され値段も下がるとアピールした。 ■日立『かるパックスティック PKV-BK50L』 冒頭、「日立は紙パックのスティッククリーナーを極めてる」と松橋が力説。なんと『PKB-BK50L』は約4ヶ月交換しなくても吸引力が落ちないのだそう。 その秘密は「パワー長もち流路」という構造にある。というのも、従来の紙パック式クリーナーは紙パックがパンパンになり、風の通り道が無くなってしまうことで吸引力が下がってしまっていた。 しかし、本商品ではあらかじめゴミの入る紙パックの上下に風の通り道を確保。これによって、吸引力が下がらないのだという。 ■日立『PV-BH900SM』 続けて松橋は日立の『PV-BH900SM』を紹介。こちらはサイクロン式の掃除機だが、床に散らばった“見えづらいゴミ”を見やすくしてくれる「3方向ごみくっきりライト」を搭載したモデルだ。 人間が視認しやすい緑色の光で床を照らすことで暗い場所のゴミが見やすくなるそうで、実際に試してみるとスタジオからは驚きの声があがった。スタジオの明かりでも全然見えないゴミが、ライトで照らしてみると一目瞭然。これはかなり便利そうだ。 さらに掃除した場所が見える「ARおそうじ」も紹介。これは専用アプリで自宅の間取りをマッピングし、アプリを起動したスマホを本体に装着すると、掃除したエリアを可視化してくれるというもの。その様子はまるで『スプラトゥーン』のようで、ゲーム感覚で掃除ができる。 ■SHARP『ヘルシオトースターAX-WT1』&水田信二 BALMUDA『MoonKettle』 クリーナーの次に紹介されたのはオーブントースター。品川がプレゼンするのはSHARP「ヘルシオ」のトースターだ。 ヘルシオといえば「水で焼く」オーブントースターとして知られる人気ブランド。水を300度以上に熱した過熱水蒸気を利用しており、これはマッチに点火したり、紙に焦げ目を付けることもできるほどの高温。つまり料理に火を通すことも出来るというわけだ。それでいて水分を使った調理のため、油を使わずヘルシーに調理ができる。 ここで試しに唐揚げとフライドポテトを調理してみることに。なお、このフライドポテトは購入して1日が経過したものだが、これもしっかり“復活”させられるようだ。実際に試食した蛍原&千原ジュニア&松本は揃って「えーっ!」と驚嘆の声をあげる。揚げたてかと思うほどの“サクサク加減”に驚きを隠せない三人であった。 続いては食パンでトーストを試すことに。この調理の間に水田が紹介したBALMUDA『MoonKettle』は一度単位で温度を調整できるやかん型のケトル。持ち手が固定されていたり、フタがしっかり留まる作りになっているので、やかん特有の使いづらい部分が無いのがうれしい。また、お湯を沸かす際に流れるBGMが心を落ち着かせてくれるという、BALMUDAらしい遊び心も魅力の製品だ。松本もこれには「優しい……」と恍惚の表情を浮かべた。 水田が『MoonKettle』で煎れたコーヒーと、品川が焼いたトーストで大満足の表情を浮かべた三人。腹ごしらえを終えて、いざ次に商品へ。 ■鹿島建設『OPSODIS 1』 今回紹介されるアイテムでは唯一となるクラウドファンディングの商品を持ち込んだ徳井。「オドロキです、このスピーカー、マジで!」と意気込み抜群。なんとGREEN FUNDINGで歴代1位の4億円を集めた大注目商品なのだそう。 徳井によれば、そもそも建設会社である鹿島建設がスピーカーを手がけた背景としては、工事中や生活音の騒音を管理していたノウハウの蓄積があったり、サントリーホールなどを手がけていたりと、音響効果の研究をしていたことがある。そして、この知見を生かして作られたのが『OPSODIS 1』というわけだ。 徳井が本商品の立体音響の原理を詳しく解説したのちに、実際にゲストの三人が試聴。バイノーラルマイクで録音された音源を聴いた松本は目を見開いて驚きの表情を見せる。本来、ヘッドホンなどで試聴することの多い立体音響をスピーカーで聞いたのにもかかわらず、すばらしい定位感を実現しているようだ。 ■象印『ES-GW26』 続いて水田が紹介したのは、象印の電子レンジ『ES-GW26』。実は一度電子レンジ事業から撤退している象印が満を持して再チャレンジして発売した商品だ。 「時短できるレンジ」という謳い文句の本商品、特徴はなんといっても「レジグリ」と「うきレジ」のふたつ。「レジグリ」は電子レンジとして温めたあとに、そのままグリルとして焼きまで一気におこなってくれるという機能。「うきレジ」は取り付け位置にボウルを置くと床面から1cm浮いてくれるという機構で、これによってマイクロ波が遮断されずにむら無く加熱ができるというもの。 ありそうでなかった機能で、象印らしい高い利便性が魅力の商品だ。 ■ダイニチ『HD-LX1224』 番組冒頭で千原ジュニアが購入したという空気清浄機からは、最新モデルがお目見え。土田が持ち込んだダイニチの『HD-LX1224』はフィルターが交換式のハイブリッド式加湿器で、ファンによる気化×ヒーターによる温風気化という二つの方式を組み合わせた商品だ。 本商品は汚れが溜まりがちなフィルター部分のトレイを交換式にしているのが特徴で、ワンシーズンごとにこのトレイを入れ替えれば本体を清潔に保つことができるという。またフィルター自体もばら売りが開始され、こちらは約3ヶ月に1回交換すればOKと、とにかくお手入れが楽なのが魅力だ。 ■象印『EE-TA60』 土田に引き続き、徳井も加湿器を紹介。象印のスチーム加湿器『EE-TA60』は、スチーム式加湿器のデメリットであるやけどのリスクに配慮した商品だ。 噴出口から出てくるスチームは、一度水を沸騰させたあとに約65度まで冷ますことで安全に加湿してくれるようになっている。また倒してもほぼ水がこぼれない構造になっており、子どもが倒してしまって噴出口にたまった水がごく少量こぼれるだけで、安全性が高い商品のようだ。 またスチーム式は、フィルターを使わずに沸騰させて消毒するため、掃除がしやすい。一度購入してしまえばランニングコストがかからないというのはうれしいポイントだ。 ■シロカ『SN-M451』 ふたたびプレゼンターが土田に戻ると、登場したのはシロカの遠赤軽量ヒーター『SN-M451』。そもそもの湿度の低さにくわえて、エアコンの風で乾燥する冬場にうれしい商品だという。本商品の温熱部は「マイカ鉱石」という鉱石を使っており、遠赤外線&輻射熱であたためるため、風による乾燥を気にする心配が無い。 それでいて、本体の表面はフロッキー加工がされているので触れてもやけどしない構造になっているので、子どものいる家庭でも安心して使える商品だ。さらに濡れタオルを干せるハンガーが別売りされており、これを使えば加湿も可能。 本体自体も軽量&薄型で、キャスター部分を回転して収納できるので、使わないシーズンにスペースを占有することもない。押し入れやクローゼット、ベッドの下などにしまっておけばよいので、邪魔にならずに済む。 なお、部屋の広さは10畳くらいの間取りがオススメとのことで、軽いので持ち運んで使うのもOKだ。 ■シロカ『おうちシェフ BLENDER』 最後に水田が紹介するのは、シロカのミキサー『おうちシェフ BLENDER』。普通のミキサーと異なり、ヒーター機能付きで温かいスープなどをそのまま作ることもできる商品だ。ヒーター付きであることを聞いた松本から、「欲しい!」と思わず声が漏れる。 従来のミキサーというと、スムージーなど冷たいものを作るならば良いが、温かいスープなどを作りたい場合は一度鍋に移してコンロにかけて……と手間がかかっていた。本商品ではヒーターが付いているので、熱々のスープを作ることも可能だ。 さっそく野菜たっぷりのコーンスープを作り始める水田。生の野菜を投入するのを見て松本が「ウソォ~!」と“大食いつき”。ごろっと大きめに切ってあるカボチャもそのまま投入できるので、しっかりパワーもありそうだ。「これイイ♡」と松本も大絶賛だ。 以上が『アメトーーク!』年末SPの家電芸人コーナーで紹介されたアイテムたちだ。どれも魅力的な商品ばかりで、筆者も思わず「欲しいな……」と検討したくなってしまった。初売りはベテランの家電芸人たちが紹介したアイテムを狙ってみてはいかがだろうか。
三沢光汰