三浦”カズ”の新天地にJFL鈴鹿が決定的となった理由とは…「自分の中で(移籍先は)絞れている」と注目発言
もちろんカズ自身も、カテゴリーを下げるだけで即、試合に出られるとは思っていない。勝負の世界に必ず存在する競争を今度こそ勝ち抜いた上で、満を持してピッチに立つ。すでに決めている新天地へかける思いを、こんな言葉を介して明かしている。 「どんなところへ行っても、やるべきことは本当に変わらない。常にしっかりした準備を続けながら、向上心を持って、情熱を持ってやりたいと思っています」 横浜FCを含めて、実に9ものクラブからラブコールを送られている状況で、26日には久しぶりにピッチの上で、ユニフォーム姿で躍動する姿を見せた。 元Jリーガーで、現在はYouTuberとして活躍中の那須氏が主宰し、日産スタジアムで行われたエキシビションマッチ「JAPAN ALL STAR 2021」に、盟友のラモス瑠偉氏が監督を務めるJリーガーとOBの混成チームのキャプテンとして参戦した。 「大阪で自主トレをしていたときに、ラモスさんから『試合をやるからこい』と電話がかかってきて。どういう試合なのかは、あまり説明してくれなかったですね。試合をやるから先発で、キャプテンマークでと。そっちが先でしたね」 思わず苦笑しながらも、ピッチ上でしっかりと魅せた。那須氏が率いるYouTuberチームとの対戦で、大津祐樹(ジュビロ磐田)からのヒールパスを受けてゴール右隅へ、緩やかな回転をかけたシュートを一閃。ちょっと間を置いて「カズダンス」を舞った。 「やらなくてもいいかなと思ったんですけど、チームメイトが『やらないんですか? やらないんですか?』と言ってきたので。じゃあやります、と」 永遠のサッカー小僧は、ちょっぴり照れくさそうな表情を浮かべて帰りの車に乗り込んだ。オファーを提示してくれた他のクラブへ、感謝の思いとともに断りを入れた上で、泰年氏がチーム統括本部長、カズが選手だった2004シーズンのヴィッセル神戸以来となる“兄弟タッグ”という形で、注目を集めてきた新天地が間もなく明らかにされる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)