三浦”カズ”の新天地にJFL鈴鹿が決定的となった理由とは…「自分の中で(移籍先は)絞れている」と注目発言
ブラジル時代からカズが強いこだわりを抱いてきた背番号「11」にちなんで、ここ数年は1月11日午前11時11分に横浜FCから契約更新が発表されてきた。 このオフも横浜FCがすでに契約延長をオファーしている。そのなかでカズ自身が年内の発表を考えていると明かした時点で、例年とは異なる状況が生じている。 カズのもとにはJ2から地域リーグ、さらに海外を含めた8つのクラブからオファーが届き、移籍を視野に入れながら横浜FCを含めた全クラブとすでに交渉の席に着いた。 ヴィッセル神戸から2005年夏に加入した横浜FCと、カズは実質的な“生涯契約”を交わしてきた。生涯現役を望むカズの情熱を理解した上で、世界でも稀有な生き様を貫くレジェンドを支えるクラブがあってもいい、というスタンスが貫かれてきた。 その象徴が半ばセレモニーと化してきた、毎年1月11日午前11時11分の発表だった。しかし、シーズンを重ねるごとにピッチ上でプレーする時間は確実に減少。13年ぶりにJ1に復帰した昨シーズンは4試合、68分間だったリーグ戦での出場記録は、今シーズンは1試合、それも後半アディショナルタイムの1分間に終わった。 ピッチに立つたびに塗り替えてきたJ1最年長出場記録は、今年3月の浦和レッズ戦で54歳12日に更新された。しかし、放ったシュート数が2シーズン連続で「0」に終わった非情な現実を前にして、自分自身に到底満足できない思いが頭をもたげてきた。 「試合に出ないことには、とにかくゴールはできない。まずは試合に出ることにこだわっていきたい、と思っている」 去就を決める上でのポイントとして出場機会をあげ、その上でフォワードとしてゴールを追い求めるとあらためて語ったカズは、さらにこんな言葉を紡いでいる。 「ここ数年も(試合出場に)こだわってずっとやってきたんですけど、結果が出なかったのは自分の力不足だったと思っているので」