大阪府・吉村知事が定例会見2月10日(全文5完)時短解除は感染状況を見て判断
あとはもう感染状況との比較
今回の緊急事態宣言でも明らかになりましたけども、やはり飲食の場での時短要請というのは社会を、4月のときみたいに全部を止めなくてもある程度効果があるというのは見えたと思うので、感染の場というのは飛沫感染の場が、狭い空間で、密な場で飛沫感染の場、特に飲食店なんかマスク、普通は今してませんから、そういったところで広がってきているのを、この時短要請でここまで抑えられるというのは、1つ今回の経験で得たと思いますから、やっぱり対応というのは個々にお願いするのがこれからも軸にはなってくるんだろうなとは思います。 ただ、あとはもう感染状況との比較じゃないですかね。感染が一挙にがっと増えたら、やっぱり医療もそのあと少しずつ逼迫してくるし、それはある程度予測もできるので。日本の医療、コロナに対する医療の能力というか、そういうのも今回でもうある程度見えていますから、僕は一生懸命広げていますけど、やっぱり限界があると。その限界値もある程度は見えてきていますので、その中でコントロールしながらワクチンをできるだけ早く1人でも打つということが一番大事じゃないかなとは思っています。どのぐらいまで続くかはちょっとそういう意味で感染状況と照らし合わせながらだから、これも予測不能ですね。 司会:次のご質問お願いします。
陽性者数の移動平均などの指標を示す考えは?
毎日放送:毎日放送の柳瀬です。きのうの対策会議のほうで、朝野座長のほうから、遠い未来は予測は難しいけれども、これまでの経験から今、起こっている未来っていうのは確実に予想することができるということで、20代、30代の方の陽性者数の移動平均であったりですとか、60歳以上の陽性者数の移動平均が継続して増加していないかとか、そういった指標自体はいいんじゃないかというふうにお話しされていたと思うんですけども、藤井部長なんかとお話をしていると、大阪府としてもこれまでそういうふうな数値というのは分析をしてきていたと。ただやはり分析はしているけれども、やはり予測するのは非常に難しい現状があるというふうにお話をされているんですけれども、知事としてその辺りどのようにお考えになっているのかということと、この指標についても計算すれば出すことはできると藤井部長はおっしゃっているんですけれども、こういった指標についてもあらためて府として明示していくお考えがあるかどうか、お伺いできればと思います。 吉村:これについては、やはり簡単にはいかないだろうというふうには思っています。これまでも実はできるだけ感染の初期を予測できないかっていうことで、いろんなこの予測値が取れないか一生懸命研究をしてきました。今に始まったことではないんですね、実は。もっとさかのぼったら西浦教授が一番最初、緊急事態宣言のときにこうなるというような数字も出たりして、そのあともいろいろやってきたわけですけども、中野教授のK値で、終局曲線については読めるんじゃないかという話があって、そこも一応参考にしながら進めましたけど。中野先生も終局曲線はある程度読めるかもしれないけど、最初の入り口は本当に難しいという話で、僕らも当時ずいぶん研究もしていましたけど、それで大阪モデルの黄色信号の基準なんかもつくったりしましたけど、入り口基準はちょっとさすがに難しいなと思いながらやっているのが実態です。 なので、20代、30代の傾向を見るっていうのは1つの考え方としてはあると思うんですけど、それで感染拡大の入り口をどこまで把握できるかっていうことについては、かなりハードルは高いだろうなと思っています。朝野先生は、それも1つ参考に、1回検討してもいいんじゃないかという話ですけど、われわれとしては実はそこも検討もしてきたし、もう1回あらためて今回、朝野教授の話もありましたんで、もう1回できないかっていうのは考えたいと思いますけど、そこはちょっと簡単ではないだろうなとは僕自身も思っています。